2019 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K21435
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Nagahama Institute of Bio-Science and Technology |
Principal Investigator |
谷口 健太郎 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部, 助手 (10828403)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心拍変動 / 身体活動 / 睡眠時無呼吸症候群 / 疲労 / Chromogranin A |
Outline of Annual Research Achievements |
日常自由行動下において自律神経活動―身体加速度間を介在する種々の生体因子が両者の協働連関に影響を与えている可能性について独自の%Lag0指標を用いることによる協働連関の障害について研究をさらに深く行った。 本年度の成果として、大学生を中心とし、睡眠リズムが変動し自律神経の乱れが起こりやすい被験者を対象とした研究を行った。非熟睡型の睡眠が日中覚醒時における自律神経応答の遅延に繋がり、日常身体活動や主観的健康感、QOLの低下を引き起こしている可能性を考え、生体信号による定量的評価法の模索を行った。若年層のデータを中心に数十例のデータ取得を行った。昨年度有意な結果を得ることができなかった睡眠時のSpO2と%Lag0の関連について、就寝前の%Lag0指標が夜間睡眠中の1時間当たりのSpO2の低下が基準値以上では、%Lag0が低下することで起床後の副交感神経が有意に上昇することを発見した。このことから、睡眠前の協働連関の不調及び睡眠時無呼吸症候群に関連する症状がある場合、起床後の副交感神経が下がらず、寝起きが悪くなることが示唆された。また同時に心理的指標のうち特に疲労感に関する項目について睡眠時のSpO2及び%Lag0との間に傾向がみられた。 さらに%Lag0指標が生化学的指標に関連している点について、唾液中Chromogranin Aとの関連について調査を行ったところ、起床時の唾液中Chromogranin Aと就寝前の%Lag0指標について有意な相関がみられた。
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