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2020 Fiscal Year Research-status Report

Estimation of Selenium Intake in Japan

Research Project

Project/Area Number 19K21442
Research InstitutionOsaka Institute of Public Health

Principal Investigator

村野 晃一  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 研究員 (50827277)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsセレン / トータルダイエット / ICP-MS
Outline of Annual Research Achievements

昨年度に引き続き、本年度は2008年、2003年のトータルダイエット試料中セレン量を分析し、セレンの摂取量を推定した。その結果、2008年は148 μg/dayと推定され、これまでの結果と合わせると、2018年から2008年の摂取量は約106~148μg/dayと推定された。また、2003年の試料についても各試料中セレン量を測定し、摂取量を推定したが、約56μg/dayとなり、試料の劣化等も考えられたため、これ以上過去の試料は分析しないこととした。以上をまとめると、本研究で推定された一日のセレン摂取量は、これまでに推定されていたセレン摂取量(約100μg/day)との間に大きな乖離はないと推察された。
また、高速液体クロマトグラフ(HPLC)-高周波誘導結合プラズマ-質量分析計(ICP-MS)にて確認されたセレノ-L-メチオニン、Se-(メチル)セレノ-L-システイン、セレノ-L-シスチンの3種類とRTが一致しない魚介類群のセレン化合物について、HPLC-四重極飛行時間型質量分析計(QTOF/MS)のデータ依存性解析法(DDA)を用いて分析を行った。そのDDAの分析結果について、NIST17の化合物ライブラリーに対して網羅的な検索を行ったが、セレン化合物として同定されたものは確認されなかった。以上より、魚介類群のセレン化合物は、HPLC-ICP-MSにおいては検出されるピーク強度であったが、LC-Q-TOF/MSにおいては検出下限以下となって検出できなかった可能性や、NIST17ライブラリーには登録されていない化合物であることが考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

計画通り各年度のトータルダイエット試料中セレン量を分析し、セレン摂取量の推定は完了した。
一方、形態別分析では、魚介類群のプロテアーゼ消化試料について、まずライブラリーを利用した既知の化合物から探索を開始したが、一致するものがなかったため、消化後の試料について固相カラムを用いた精製および濃縮方法の検討を現在行っている。

Strategy for Future Research Activity

ライブラリー不一致のセレン化合物について、まず、サンプルの夾雑物による妨害を可能な限り取り除くため、固相カラムを用いた精製法の検討を進める。加えて、プロテアーゼによる消化効率を向上させる目的で、カオトロピック剤等を用いた酵素消化方法の検討し、LC-Q-TOF/MSとLC-ICP-MSの両方を利用したセレン化合物の同定を試みる。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症により、予期しなかった通常業務のスケジュール変更などが生じたため研究が進まず、物品等の購入が滞ってしまった。
次年度はセレン化合物の形態別分析を進め、試料精製に必要な固相カラム、各種MSに使用する消耗品等の購入費に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 大阪府における食品中セレンの一日摂取量調査2020

    • Author(s)
      村野晃一、工藤鮎子、油谷藍子、村上太郎、高取聡
    • Organizer
      日本食品衛生学会第116回学術講演会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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