2022 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者に特有のサルコペニア発症・進展および転倒の規定要因:5年追跡調査
Project/Area Number |
19K21450
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
岡本 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (00825713)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病 / サルコペニア / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
サルコペニアは、骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能の低下により定義され、転倒・骨折による要介護の要因である。インスリン抵抗性や糖代謝異常を伴っている糖尿病患者は若年層でもサルコペニアが進展している可能性がある。本研究の目的は、糖尿病患者の5年間の筋力の推移より糖尿病の重症度とサルコペニアの進展状況との関連を年齢階級別に分析すること、糖尿病患者におけるサルコペニア発症と転倒経歴との関連を明らかにすることである。 調査対象者は298名であった。サルコペニア診断の評価項目に欠損がなかった283名のうち、男性は181名(64.0%)、女性102名(36.0%)、平均年齢は64.2±11.2歳であった。サルコペニアに該当した者は41名(13.8%)であった。サルコペニアの評価にはAWGS2019の定義を用いた。自記式質問紙調査で「転倒あり」と回答した者は52名(18.4%)であった。 研究者の現在の所属機関とは異なる機関でデータを保管しており、COVID-19感染拡大に伴い県外移動の自粛を余儀なくされたため、データ解析の実施、論文投稿準備が十分できていない状況である。今後は、主課題のデータ解析を進め、論文投稿を行う予定である。
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