2019 Fiscal Year Annual Research Report
タンザニアの看護職に対する早期必須新生児ケア普及に向けた教育活動促進のための調査
Project/Area Number |
19K21459
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
福冨 理佳 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60826329)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 新生児看護 / 看護実践教育 / 助産学 / タンザニア / アフリカ / EENC |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、世界的課題である新生児死亡を防ぐために世界保健機関が提唱するEarly Essential Newborn Care (以下、EENC)のタンザニアでの普及を目指し、①タンザニアの医療施設におけるEENCの教育活動に対する看護職の意欲、認識、ニーズを明らかにし、②現場の教育活動における困難と課題の解決を図る環境調整を行い、その有効性と有用性を検証することである。2019年、研究対象施設の研究許可を得て、看護職5名に半構造化フォーカスグループインタビューを実施した。EENCの教育活動に対する看護職の認識として、以下のことが明らかになった。 ・長時間の通勤による疲労や多忙な業務など普段の業務に対する負担感 ・低賃金・低報酬(チーム活動は無償)への不満 ・普段の業務に追加されるチーム活動を強いられることへの不満などの思いによる活動意欲の不足 また、強く根づいた支援国への依存心が自発的な活動の障壁となっていることが明らかとなった。 これらのことにより、看護部と共に病院の管理部との環境調整を試みているが、業務や賃金改善などについては困難である。タンザニアの文化的、医療背景に根ざしたプログラムの修正を検討し、タンザニア版EENCの有効性の検証を実施した。2019年9月にナミビアで開催されたthe International Confederation of Midwives Africa Regional Conferenceにて、本研究に関連する研究についての口頭発表(演題名:The gap between initial scheduled plans and actual action of Early Essential Newborn Care training in Tanzania: Voice of midwives)を行った。
|
Research Products
(1 results)