2019 Fiscal Year Annual Research Report
分娩期ケアにおける診療ガイドライン推奨と女性の意向・希望との隔たり
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19K21477
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
増澤 祐子 東京医療保健大学, 看護学部, 助教 (70824712)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 希望 / 意向 / 診療ガイドライン / 分娩 / 助産ケア / preference |
Outline of Annual Research Achievements |
多くの患者のケア指針となるガイドラインには,患者の意向・希望を明らかにし,反映させることが必要である。しかし,患者の意向・希望の研究は少なく,多くのガイドラインに患者の意向・希望は考慮されていない。我が国の女性が,分娩期のケアに対してどのような意向・希望を抱いているのか,また,どのような要因が影響するのかは分かっていない。母児にとって最良のヘルスケアを提供することを目指し,女性を中心としたケア提供,女性の意思決定に活用できるガイドラインの作成のためにも,分娩期ケアに対する女性の意向・希望を明らかにする必要がある。 本研究は、分娩期ケアに対する女性の意向・希望に影響する要因を探索し,分娩期ケアに対する女性の意向・希望を明らかにし、ガイドラインの推奨との隔たりを探索することを目的とした。 研究方法は,フォーカスグループインタビューによる質的研究とアンケート調査を実施した。合計12名の女性を対象としたフォーカスグループインタビューの結果から,ケアを受けるかどうかを決定するのに,一番重要視するのは,児への影響であった。ケアの効果だけで判断することはないとの意見だった。 167名の女性を対象としたアンケート調査の結果では、情報の重要度として、母体への影響を重要視する回答が最も多く、ケアの効果についてはさほど重要視していないことが分かった。 ガイドラインの推奨には、女性の意向・希望を取り入れることで、より女性に寄り添った情報提供を実施でき、意思決定を支援できるだろうことが示唆された。
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