2018 Fiscal Year Annual Research Report
炭水化物・脂肪酸摂取と遺伝子多型の脂質異常症発症への影響
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18H06402
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
篠壁 多恵 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90828774)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 脂質異常症 / 炭水化物 / 脂肪酸 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、炭水化物や脂肪酸摂取(飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)と遺伝子多型の脂質異常症発症への影響を検討するため、脂質代謝調節への関連が示唆されている遺伝子多型のタイピングを開始した。 本研究の対象者は、日本多施設共同コーホート研究(J-MICC研究)の静岡・大幸地区に参加した35~69歳の男女約1万人である。両地区において、妥当性を検討済みの食物摂取頻度調査法より算出された摂取栄養素、主な生活習慣、健康状態、空腹時血清脂質のデータなどはすでに得られており、DNA試料の提供も受けている。 はじめに、脂質代謝調節への関連が示唆されている遺伝子多型のタイピングを行うためにプライマーを設計し、予備試験を行った。遺伝子多型のタイピングはPCR-CTPP法で行った。予備試験によりタイピングが可能であると確認された対象候補遺伝子多型のうち、2多型についてタイピングを開始し、本年度末までに予定していた2多型のタイピングをすべて終了した。しかし、当初の計画よりプライマー設計や予備試験に時間を要しタイピングの開始が遅れたため、現在入力されたタイピングデータの確認を行っている。すべてのタイピングデータの確認が終了次第、調査データと合わせた解析用データセットを作成し、炭水化物や脂肪酸などの摂取栄養素と脂質代謝調節関連遺伝子多型の脂質異常症発症への影響について、これまでの知見から、予めモデルを決めた上で、分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画通り対象候補遺伝子多型のうち2多型のタイピングを終了したが、入力されたタイピングデータの確認が終了していないため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度中に検討を予定しているすべての遺伝子多型のタイピングを終了し、炭水化物や脂肪酸摂取と遺伝子多型の脂質異常症発症への影響について予め作成したモデルで分析を行う。
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