2018 Fiscal Year Annual Research Report
Cognitive function and intelligence in children with congenital limb dysfunction
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18H06411
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
真野 浩志 東京大学, 医学部附属病院, 病院診療医 (30647748)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | リハビリテーション / 四肢形成不全 / 四肢欠損 / 認知機能 / 知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の内容ついては,応募前より研究代表者の所属機関の倫理委員会に申請を行い,承認を取得済みであったが,本研究開始に伴い軽微な修正を行い,平成28年10月29日付で修正の承認を取得した. 平成30年度は,研究参加者として対象となる先天性上肢形成不全児の募集を開始し,7人の児およびその保護者から研究参加の同意を得た.うち4人について,【検査①:発達・適応行動検査として日本版Vineland-II 適応行動尺度を実施する.本検査は児の適応行動について保護者に半構造化面接法により質問を行い実施する.】および【検査②:知能検査としてウェクスラー式検査である日本版WPPSI-III 知能検査または日本版WISC-IV 知能検査のいずれかを実施する.前者は低年齢,後者は高年齢の検査であり,どちらを用いるかは年齢や学年を考慮し決定する.】を実施済みである.結果については,研究参加者が未だ少ないため集団としての解析は行っておらず個別の解析のみであるが,言語と比較して視覚に関連した機能に弱みを持っている可能性が示唆された.さらなる解析は平成31年度に行う予定である. 研究代表者は,平成30年11月に開催された第34回日本義肢装具学会学術大会に参加し,最新の義肢に関する知見・情報の収集を行った.また,同学術大会において本研究に関連して,先天性上肢形成不全児の研究「上肢の先天性切断・形成不全患児における上肢を含む身体の視空間的認知」の演題発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は,研究参加者として対象となる先天性上肢形成不全児の募集を開始し,7人の児およびその保護者から研究参加の同意を得た.うち4人について検査を実施し,残りの3人も検査予定が決まっている.研究開始後約半年間の,研究参加者の募集および検査の実施はおおむね順調に進んでいるといえる.今後もこのペースで研究参加者を獲得できれば,解析に十分なデータを収集できる見込みである. 一方,データの解析や研究成果の公表は平成31年(令和元年)度に実施する予定で未だ行っていないが,公表については本年度の関連学会発表は既に演題募集が締め切られており困難で,論文投稿による発表もデータ解析後の執筆から採択・掲載まで時間を要することが予想される.その場合,令和2年度以降なるべく早い時期での公表を目指す.
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年(令和元年)度も引き続き同様に研究参加者を募集し,検査の実施を継続する.現時点では研究参加者の募集および検査の実施はおおむね順調に進んでいるが,万が一充分な研究参加者が得られないと見込まれるような場合には,対象となる児の年齢や疾患について範囲を広げることも考慮する. 研究成果の公表については,学会発表,論文投稿などいずれかの形でなるべく早い時期での公表を目指す.
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