2018 Fiscal Year Annual Research Report
小学校体育授業改善に対する知識構成型校内研修プログラムの効果検証
Project/Area Number |
18H06422
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
宮尾 夏姫 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教 (00715120)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 小学校教師 / 体育授業に関する知識 / 校内研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,体育授業の教授に関する知識の獲得に向けて提案した知識構成型校内研修プログラムの体育授業改善に及ぼす効果を検証することである.1年度目である本年度は,前年度までに収集したデータの分析及び発表を中心に行った.また,結果の考察にあたり,体育科教育学を専門とする多くの研究者と情報交換を行い,我が国の体育科に関する小学校教師教育の課題の整理を行った. 第1に,収集したデータを分析した結果,提案した校内研修プログラムが,プログラムに参加した小学校教師の体育授業に関する知識獲得を可能とすることが示唆された.また,校内研修プログラムは,3つの段階を設定した結果,知識に対する教師の重要性の認知は,校内研修後に授業実践を通して高まることが示唆された.これらの結果は,小学校教師が体育授業に関する知識を新たに獲得するために,研修における理論的な学びと実践を通じた学びの双方が必要であることを示唆している. 第2に,伝達形式を用いて校内研修プログラムを実施し,収集したデータを分析した結果,校内の伝達を担う担当教師が,研修内容についての理解が十分に促すことが可能であることが示唆された.この結果,校内研修を実施する教師が研修担当者として校内で実施することが可能であったと考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の目的は,体育授業の教授に関する知識の獲得に向けて提案した知識構成型校内研修プログラムの体育授業改善に及ぼす効果を検証することである.1年度目については,すでに収集済みのデータ分析及び発表を中心に,概ね研究計画通りに概ね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,1年度目に分析したデータについて,論文投稿による発表を進める.また,伝達形式で実施した校内研修の効果を検証するために,さらなるデータの分析を進めると共に,これらの結果について体育科教育学を専門とする教師,及び,小学校教師と情報交換をする予定である. また,これらの結果を踏まえて,校内研修プログラムを通した小学校教師の体育授業に関する知識獲得プロセスを検討する予定である.
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