2019 Fiscal Year Research-status Report
小学校体育授業改善に対する知識構成型校内研修プログラムの効果検証
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19K21498
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
宮尾 夏姫 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教 (00715120)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小学校教師 / 体育授業に関する知識 / 校内研修 / 研修プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小学校において体育授業を苦手とする教師の体育授業改善に向けて提案した知識構成型校内研修プログラムの効果を検証し,教師の知識獲得プロセスを検討することであった。2年度目である本年度は,前年度に引き続き学会等での発表,並びに,研究論文の執筆及び投稿を中心に行った。また,得られた研究成果について,体育科教師教育に携わる研究者並びに実際に学校現場で教育にあたる教師との共有,情報交換を行った。 得られた主な結果は以下の2点に集約される。 第1に,収集したデータを分析した結果,提案した校内研修プログラムが,プログラムに参加した小学校教師の体育授業に関する知識獲得を可能とすることが示唆された。また,校内研修プログラムは,3つの段階を設定した結果,知識に対する教師の重要性の認知は,校内研修後に授業実践を通して高まることが示唆された。また,知識の実践状況についても,研修プログラムの過程を経る中で徐々に実践状況が高まることが示唆された。これらの結果は,小学校教師が体育授業に関する知識を新たに獲得するために,研修における理論的な学びと実践を通じた学びの双方が必要であることを示唆している.。 第2に,伝達形式を用いて校内研修プログラムを実施し,収集したデータを分析した結果,校内の伝達を担う担当教師が,研修内容についての理解が十分に促すこ とが可能であることが示唆された。この結果,校内研修を実施する教師が研修担当者として校内で実施することが可能であったと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の主たる課題である論文投稿が遅れている状態である。研究結果について分析した結果を再度分析し,再度投稿する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度の主たる課題である論文投稿が遅れている状態である。研究結果について分析した結果を再度分析し,再度投稿し,研究の成果を広く現場に還元する必要がある。
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Causes of Carryover |
本年度の計画であった,研究成果の公表について論文投稿の状況が遅れたことにより,研究成果の還元に関わる費用分が翌年度に繰り越すこととなった。本年度の課題となった研究成果の論文投稿を進め,投稿費用並びに研究成果の社会への還元に向けた資料等の作成を進める予定である。
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