2018 Fiscal Year Annual Research Report
人工膝関節全置換術患者における小型センサによる歩行動作評価の妥当性の検討
Project/Area Number |
18H06452
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
三栖 翔吾 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (20824105)
|
Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
|
Keywords | 歩行 / 加速度 / 小型センサ / 人工膝関節全置換術 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、安価で可搬性に優れる小型センサを用いてTKA術後患者の歩行動作を評価し、加速度由来の歩容指標のアウトカムとしての妥当性(基準関連妥当性および予測妥当性)を検討することを目的とする。研究協力関係にある病院において、研究期間内にTKAが実施される連続症例に対して小型センサを用いた術前、術後の歩行動作評価を実施する。小型センサは下部体幹および踵部に装着し、得られた加速度および角速度データを適切にフィルタリング処理した後、既に地域在住高齢者において信頼性・妥当性が報告されている歩容指標(変動性、規則性、滑らかさ、動揺性の指標)の算出を行う。また、退院時には小型センサによる歩行動作評価に加えて運動耐容能の評価である6分間歩行試験を実施し、歩行距離、試験後の疲労、疼痛を記録する。上記評価より得られた結果から術前後の歩容指標の比較と、退院時歩容指標と6分間歩行試験により得られた指標との関連性の横断的検討を実施する。さらに、術後3ヶ月、6ヶ月の時点における活動量、疼痛の有無、転倒の発生について、電話調査法により調べる。得られた結果より、退院時の歩容指標と活動量、疼痛の有無、転倒発生との関連性について検討を行う。平成30年度では、12例のTKA術後患者にて小型センサを用いた歩行動作評価および退院時6分間歩行試験を実施した。また、随時、電話調査法による追跡調査を実施している。研究実施は概ね順調に進行しており、平成31年6月まで術後退院時の調査を実施し、12月まで追跡調査を実施していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在の進捗状況として、予定されていた調査を大きな変更無く実施できているため、おおむね順調に進んでいると考えられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方法としては、平成31年度までに得られたデータを整理するとともに、計測した加速度データについて各歩容指標の算出を進める予定である。研究結果がまとまり次第、随時論文発表を中心とした発信を行う。
|