2020 Fiscal Year Annual Research Report
確率的イベントストリームにおけるパターンマイニングのための索引構築に関する研究
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19K21530
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
杉浦 健人 名古屋大学, 情報学研究科, 特任助教 (10821663)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 確率的イベントストリーム |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である確率的イベントストリームにおけるパターンマイニングのための索引構築について，3つのサブ課題の一つである「有限オートマトンからの正規表現索引の構築」及び「システムとしての実装及び評価」を中心に取り組んだ．特に，効率的な索引構造の構築のために，メニーコア環境向けの最新の索引構造の調査及び再現実装を行った．提案当初は抽出した正規表現パターンからの索引構造の作成を考えていたが，確率的な正規表現で表される多数のパターンを索引として構築するには，メニーコア環境での効率的な索引構築の方法の開発が必須であることがわかった．そのため，本年度では近年注目されているロックフリーアルゴリズムに基づく同時実行制御を適用した索引構造を調査し，その再現実装を行い提案手法への適用可能性を検討した．しかし，ロックフリー索引の一つであるBz木について，オープンソースで公開されている実装及び内部で使用されている自作ライブラリがマルチスレッド環境で正常に動作しなかったため，それぞれスクラッチからの再実装を行いその基礎的な性能特性を調査した．その結果として，ロックフリー索引には十分な潜在性があり，提案手法においてもメニーコア環境を前提とした高効率な索引の利用が効果的であると判明した．しかし，実際に最新のロックフリー索引の機構を提案手法に組み込むまでは至らなかったため，実際の適用及びその性能検証は提案者の今後の研究の課題とする．
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