2020 Fiscal Year Research-status Report
Interdisciplinary study on the Interaction between health and biodiversity: challenges for new aspects of the healthy society
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19K21569
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
丹後 俊郎 帝京大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (70124477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島津 秀康 帝京大学, 公私立大学の部局等, 客員研究員 (20634348)
鈴木 明日香 (根本明日香) 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20722482)
山岡 和枝 帝京大学, 公私立大学の部局等, 客員教授 (50091038)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 健康 / 生物多様性 / 相互作用 / 大規模データ / サンプリング / 時間的・地域的集積性 / 空間疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、健康と生物多様性との相互作用を勘案し、大規模データからのサンプリングと、地域の時間的・地域的集積性という空間疫学的観点から実践的連関性を検討し、今後の課題発見を探る方法の新展開を図ることである。 今年度はCOVID-19の世界的感染拡大の影響を受け国際会議の開催や参加が大きく制限されたが,オンラインで海外の研究者との意見交換を積極的に進めた.開発した複数空間集積性の同時検出手法をイングランドの慢性閉塞性肺疾患データに適用し,集積性の特定に成功した.また,温度などの環境要因との関連を含めて生物多様性を計量的に評価するため,成長モデルとパラメータ推定方法の開発を進めた. また、サンプル中の腸内細菌叢の分類学的組成を直接測定できるようになって注目が集まっているヒトの健康における腸内細菌叢の役割に関連し、腸内菌共生バランス失調(dysbiosis,ディスバイオシス)に起因する疾患に関する研究で使用されている多様性の尺度と統計手法を文献レビューにより調査した。その結果、多くの研究でα多様性をグループ間で比較する方法、サンプル間の“距離”に基づいてグループを比較する方法が用いられていることがわかった。しかし、次のような理由からこれらの方法は十分ではないと考えられた。すなわち、腸内細菌叢の組成データは、サンプル中の各微生物の相対的な存在量であり、分類学上の多段階の階層構造を持つ多変量データである。また、宿主に対して各微生物は、部分的に共通し、部分的には異なる複数の影響を与えている。 さらに空間集積性を融合する方法に関しての空間疫学的検討については、自殺データの収集を中心としたさらなる展開を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は新型コロナウイルス流行の影響で、関連学会および海外での活動が全くできずに、研究に用いるデータベースへのアクセスなどにも支障をきたし、積極的な進展にも後れを生じたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
環境要因と生物群集の応答を関連付ける,成長モデルに代表されような,生活史を具体的に表現するモデルは,生物多様性の計量評価と時間・地域的な空間集積性の橋渡しを担う.次年度は両者を結び付ける生物多様性評価の枠組み,とりわけ種ごとの関与を特定できるモデルの開発を進める.一方で、医学的見地から、すべての微生物を考慮する必要はない、生物化学的な特徴に着目すると微生物同士は相互に交換可能である、各微生物の相対的な存在量だけでなく疾患との関連性の強さなどの情報を利用する、変数間に多階層の構造があるといった点を考慮に入れた新しい手法の提案が望まれる。疾患とディスバイオシスの関連の検出に有利である方法を探索する。さらに、空間集積性の検討を継続する予定である。
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Causes of Carryover |
旅費は、海外学会での発表や研究打ち合わせが新型コロナの影響により開催されなかった、あるいはWEB開催のみであったため差異が生じた。また、論文の作成、データ入手が困難であったため遅れたことによる。海外での学会のWEBでの参加・発表や論文作成、および、人件費・謝金に関しては次年度では有効的に使用する予定である。
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Research Products
(8 results)