2020 Fiscal Year Research-status Report
心筋細胞の老化を定義づけるエピジェネティック変動の解明
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19K21600
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
白井 学 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70294121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 真樹 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70552024)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 老化 / 心臓組織 / エピジェネティック変動 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:加齢や疾患による心機能の低下を抑制・防止する薬剤等を開発し、高齢者の生活の質を向上し、医療費の増大を防ぐ有効な手段を構築することを目指す。 研究実績: 1. single-cell RNA-seq解析による網羅的な遺伝子発現解析:これまで行ってきたRNA-seq解析に加えて、本年度はsingle-cell RNA-seq解析により、さらに詳細な解析を開始した。老年期の心臓では、心筋細胞の老化により、線維芽細胞の浸潤等が進行するが、通常のRNA-seq解析では、心筋細胞と線維芽細胞を分けて遺伝子発現状態を解析することはできなかった。そこで、心筋細胞特異的な老化状況を把握するために、single-cell RNA-seq解析を進めた。 2. Pcgf5結合タンパク質の同定:抗Pcgf5抗体を用いて共免疫沈降法と詳細なプロテオーム解析を行い、、成熟心筋細胞においてPcgf5と結合する可能性の高い候補タンパク質を選抜することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度、新型コロナの影響により、モデルマウス実験・繁殖が停止され、十分な数の動物を得ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1. ATAC-seq解析、ChIP-seq解析を用いてPcgf5のDNA結合領域を同定する。 2. single-cell RNA-seq解析の結果を詳細に分析し、心筋細胞の老化特異的な遺伝子発現状態を特定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響により、モデル動物の繁殖が遅れ、十分な量の動物が確保できていない。そのため、当初予定していた、いくつかの実験を行えていない。
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