2020 Fiscal Year Research-status Report
A Somatosensory Approach to Language Learning
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19K21629
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
有路 憲一 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (30432181)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | デザイン / 学習困難者 / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題「学習障害児への感覚及び体感を活用した外国語教育の教材作成とその実践」は、その狙いとして (1) 身体感覚及び体感を活用する体感型の新しい外国語学習に資する教科書及び教材等を作成することと(2)その教科書を用い新しい外国語学習法を学習障害児に実践することにより、学習障害児の外国語習得を支援することを定めている。 今年度は、(1)の完成を目指して進めてきたが、研究協力者との会合がコロナ禍のため当初予定していたスケジュールで動けず、今年度は、教科書の作成について土台を立て、凡その内容や項目を描き始めたところで終了している。なお、学習障害児に限定するよりも、広く学習困難者(ある科目、又はある科目内のある項目の理解に困難を感じている児童)に変更し、学習者が抱える困難さをデザインされた教科書によって理解をサポートすることを狙いに定め直し、次年度は本研究課題を遂行していくこととなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述した様に、今年度の当初予定では、学習障害児の外国語学習をサポートする教科書・教材の完成を目指して進めてきたが、研究協力者との会合がコロナ禍のため当初予定していたスケジュールで動けなかった。そのため、今年度は、教科書の作成について土台のみを立て、凡その内容や項目を描き始めたところで終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、本研究課題の(1)の教科書の完成をまずは目指す。次年度もコロナ禍での進捗は厳しい面もあるが、せめて雛型の完成は確実にしたい。 なお、今年度の会合の結果、対象者と教科書内容を変更することで、より多くの人に制作する教科書が実利に適うように改め直した。つまり、学習障害児に限定するよりも、広く学習困難者(ある科目、又はある科目内のある項目の理解に困難を感じている児童)に変更し、学習者が抱える困難さをデザインされた教科書によって理解をサポートすることを狙いに定め直した。且つ、外国語学習に絞らずに「学習全般(外国語学習に限定せず、あるほかの教科も視野に入れる)」に変更し、課題を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため予定していた研究協力者との会合が必要数持てず、そのため今年度予定していた教科書作成の完成に至らなかった。そのため、計画されていた通りの予算活用にならず、次年度使用額が生じている。 今年度は研究協力者と予定していた回数の会合やワークショップの開催ができなかったこともあり、生じた次年度使用額は、出張費やワークショップの開催費に充てる予定である。
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