2022 Fiscal Year Research-status Report
A Somatosensory Approach to Language Learning
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19K21629
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
有路 憲一 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (30432181)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | デザイン / 学習困難者 / 教材開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題「学習障害児への感覚及び体感を活用した外国語教育の教材作成とその実践」では、(1) 身体感覚及び体感を活用する体感型の新しい外国語学習に資する教科書及び教材等を作成すること、併せて(2)その身体感覚を活用した新しい教科書・教材を用いた学習法を学習障害児に実践することにより、学習障害児の外国語習得を支援することを狙いとし、これまで研究を遂行してきた。 しかし、一昨年度より、対象者及び対象科目について軌道修正を行っている。学習障害児に限定せずに、広く学習困難者(ある科目、又はある科目内のある項目の理解に困難を感じている児童)を対象にし、外国語学習に限らず学習者一般が抱える困難さをデザインによって解消することを狙いとした教材の可能性を研究協力者と共に探っている。 なお、これまで得られたデザインによる学習者が抱える困難さの解消については、その可能性の一部を研究発表・論考の執筆を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上述した様に、研究課題の狙いを当初想定より広げたこともあり、新たに検討し直すことがあったため、進捗状況はやや予定よりも遅れている。ただ、研究協力者との協働体制も整っており、学習困難者に向けより良くデザインされた教材冊子の検討に入っているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、外国語学習に絞らずに「学習全般(外国語学習に限定せず、あるほかの教科も視野に入れる)」に変更し、課題を進めていく。 ただ今、学習困難者を対象とした新しい教材冊子の型の可能性を探っており、いくつかの型を印刷形態にまで持っていくよう進めている。教材冊子の中身よりも、デザインにより学習をしやすい、わかりやすい教科書の新しい型・像を提案していこうと模索しているところである。
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Causes of Carryover |
最終年度前に、コロナによる研究遂行の中断があり、その時期に共同研究者とも議論を重ね、意見を深めたところ、あまり本課題の対象者を学習障害者に限定するよりも、広く学習困難者にした方が良いとの結論を得た。対象者を変更したことにより、昨年度の本研究ではその方向性の見直しを行い、最終年度分の予算の繰越を行うこととした。
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