2023 Fiscal Year Research-status Report
トンガ語幼児発話コーパス構築と母語獲得研究への活用及び少数言語継承への影響の考察
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19K21634
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
大塚 祐子 上智大学, 外国語学部, 教授 (30794474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 宏一 中京大学, 国際学部, 准教授 (50616042)
木戸 康人 九州国際大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (30800841)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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Keywords | トンガ語 / 第一言語獲得 / 継承語 / コーパス / 少数言語 / 言語維持 / ポリネシア諸語 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は比較的順調にデータ収集が進み、録画を20回実施、約10時間分のデータを収集した。データ収集を開始した2022年度8月から累計で16時間以上の幼児発話データが収集できたことになる。2022年度末に録画データをCHAT形式に書起す作業を担当するリサーチアシスタントの研修を行い、2023年度は書き起こし作業と文レベルの英訳の付与も開始した。複数の子供が同時に話していることも多いため、聞き取り作業に時間がかかることや、CHAT形式のファイル作成に使うプログラムに慣れるのに時間が必要だったこともあり、今年度中に完了したCHATファイル(英訳付与済み)は録画一回分にとどまった。 年間を通じて、研究者と現地コーディネーター及びリサーチアシスタントとで頻繁にオンライン会議を開き、作業を行う上での問題点を随時相談したり、作成されたCHATファイルの内容を研究者が丁寧にチェックし修正のアドバイスをするなどして、今後よりスムーズに書起し作業が進められるようマニュアルの加筆修正も行った。 少数言語の維持という観点からは、録画への協力を通じて、子供たちの両親がトンガ語を次世代につなぐことの大切さを改めて認識し、これまでは英語に偏りがちだったところを普段の生活でも意識してトンガ語を使うようになったり、子供たちがトンガ語に関心を示すようになったり、目に見える形で期待してた以上の効果が現れ始め、研究の社会的な貢献を実感することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画当初は2019年度にプロジェクトを開始する予定だったのが、コロナ禍でデータ収集の開始が2022年8月になるなど大幅に遅れた。データ収集はその後順調であるが、コーパスの一般公開に必要なCHATファイルの作成に予想していたよりもはるかに長い時間が必要だということが判明したため。
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Strategy for Future Research Activity |
録画データの書起しと文レベルの英訳の付与の作業は、一通り丁寧に行ったので、今後は比較的短時間でCHATファイルの作成が進むことが期待される。再延長期間に残りのファイルの作成を完了し、CHILDESにアップロードして一般公開を目指す。また、時間に余裕があれば、リサーチアシスタントに語レベルのアノテーションの付与に必要な研修を行い、今後、さらにデータの内容の充実を図るための準備を整えたい。
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Causes of Carryover |
計画当初2020年から開始する予定だったデータ収集が2022年8月まで遅延したため、実施できなかったフィールドワーク用の旅費及び協力者への謝金の未使用分が生じているが、次年度継続して行うデータ収集及びCHATファイル作成・英訳作業に対する謝金とフィールドワーク旅費に充てる予定である。
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Research Products
(3 results)