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2019 Fiscal Year Research-status Report

The Reformation and The European Theatre--how did the dual mentality of converts change the drama?

Research Project

Project/Area Number 19K21636
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

辻 昌宏  明治大学, 経営学部, 専任教授 (00188533)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥 香織  明治大学, 文学部, 専任講師 (30580427)
新谷 崇  茨城大学, 教育学部, 助教 (30755517)
仮屋 浩子  明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (50440136)
道家 英穂  専修大学, 文学部, 教授 (70198000)
Project Period (FY) 2019-06-28 – 2022-03-31
Keywords宗教改革 / 改宗者 / 検閲 / 劇作家 / 異端審問
Outline of Annual Research Achievements

7月29日、12月21日、3月25日の計3回にわたり研究報告会を実施した。第一回目に関しては、報告というよりも、これからの研究方針についてのディスカッションが中心となった。イタリア、フランス、スペイン、イギリスでの宗教改革期およびそれ以降での劇作家が、どういう宗派に属していたか、改宗者、あるいは改宗者であるとされている者がどれくらいいて、宗教的背景によって作風の違いが見られるかを調べて行くこと、その過程で新たに気づいた問題があれば討議することが確認された。第二回目では研究分担者からイギリスの宗教改革期の劇作家および作品について具体的紹介がなされ、スペインに関しては、改宗者を確定することの困難さが指摘された。代表者は、9月に実施したシエナのロッツィ劇場とフィレンツェのペルゴラ劇場の資料調査について報告した。劇場の記録は時代によって保存状況が大きく異なり、また記録されている事項に相違がある。ペルゴラ劇場では、オペラの演目名は書いてあるのだが、作曲者名が書かれていないことがしばしばあった。同一のリブレットに多くの作曲家が作曲した時代であることを考慮に入れれば奇異な感じがするが、劇場側にすれば、金銭の出入りが重要であり、作曲家が誰であったかは、最重要の情報ではなかったことがわかる。第三回の報告会では、代表者はヨーゼフ2世のユダヤ人政策とダ・ポンテのリブレットの改作について、カールスルーエ(ドイツ)の州立図書館での資料調査を報告した。分担者からは、イギリスの宗教改革の歴史および改宗した劇作家John Bale および彼の戯曲King John についての報告があった。別の分担者からは、スペインのレコンキスタ以降のユダヤ人弾圧や異端審問についての報告があった。またバロック時代には二種類の検閲があったこと、コメディア上演に関する様々な規制があったことが報告された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

全体の方針は代表者と分担者で共有し、3回の研究報告会を開催し、互いに研究の進行状況について報告することができたし、各国での宗教改革期における課題となっていたことの違いを具体的コンテクストにそって認識することができた。代表者は、8月末から9月初頭と、2月にヨーロッパに行き、調査を実施することができたが、2月から3月にかけて海外出張し、アーカイブの調査を予定していた者が複数名おり、新型コロナウィルスの影響で日本からの出国およびヨーロッパ各国への入国が不可能となり、予定していた調査を延期せざるをえなくなっており、アーカイブにおける調査は予定通りには進んでいないためである。全体として、研究が進捗した面と、予定が遅延せざるをえなかった面がある。

Strategy for Future Research Activity

今年度に関しては、研究報告会のやり方を変更したいと考えている。新型コロナウィルスのため、研究報告会を、これまでのように会議室で対面で実施するのではなく、オンライン会議を導入して実施する予定である。現時点では、いつ頃からヨーロッパに行くことが可能になり、さらに各国でのアーカイブや図書館での調査や学会参加が可能になるのかは不明である。そのため、研究計画が予定通りに実行することが出来るか延期を余儀なくされるかどうかは現時点では不明である。現時点では、国内で入手可能な資料および既に得ている資料や情報に基づいて研究を遂行し、かつ、研究報告会で討議を進めていく。新型コロナウィルスをめぐる状況ーヨーロッパと日本の往復の可能性の変化、およびアーカイブや図書館での調査活動の可能性の変化ーに応じて、現地調査の予定を柔軟に検討したり、予定を組み替えて行く必要があると考えている。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた最大の理由は、新型コロナウィルスの影響で、海外への出張、調査が実施できなくなったことである。日本からヨーロッパ各国への渡航およびアーカイブや図書館での調査が可能になり次第、出張、調査計画を柔軟性を持って組み直していき、当初企図していた調査を遂行する考えである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] シンポジアム「ロマン主義に見る異国表象」2019

    • Author(s)
      道家英穂、鈴木美津子、田吹長彦
    • Organizer
      東北ロマン主義文学・文化研究会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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