2023 Fiscal Year Annual Research Report
リーダービリティシステムを活用した日本語テスト問題の自動生成に関する研究
Project/Area Number |
19K21637
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
李 在鎬 早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
|
Keywords | リーダビリティ / テスト問題の自動生成 / ルールベースの人工知能 / テキストマイニング / 評価研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、もっとも複雑な言語単位である「文章」をもとに試験問題を自動生成する計算モデルの構築することと、それをウェブシステムにおいて実装することで、研究成果を広く共有することであった。研究の実績として、当初の計画とおりのウェブシステムを完成している。 本システムでは、ユーザーがhttps://jreadability.net/sys/jaに用意されているテキストボックスに特定の文章を貼り付け、「学習モード」ボタンをクリックすると、その入力文章を自動処理して出力として空所補充問題(穴埋め問題)を自動生成する。 本システムの特徴として、入力文章の読みやすさ(readability)のスケールをもとに、穴埋め問題の項目を自動生成するところにある。例えば、入力文章が初級レベルの文章であれば、初級学習者にとって重要とされる文の骨組みに関する学習項目(格助詞や係助詞など)を中心に穴埋め問題が自動生成される。中級レベルの文章であれば、文と文の関係性に関わる接続詞などをターゲット項目にした穴埋め問題が自動生成される。上級レベルの文章であれば、副詞やオノマトペなど、豊かな日本語表現に関する項目をターゲットにした穴埋め問題が自動生成される。こうすることで、読み手の日本語力(特に読解力)にマッチした項目を、システムが自動生成することができ、自律学習に活用できる。 完成したシステムは、2023年春からhttps://jreadability.net/において運用を開始している。Googleアナリティクスによるアクセス解析の結果として、週あたり600前後のユーザーが利用しており、1日あたり70~130ほどのアクセス履歴が確認できている。
|
Remarks |
https://jreadability.net/sys/ja において穴埋め問題の自動生成システムが動いている。
|
Research Products
(21 results)