2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K21665
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松多 信尚 岡山大学, 教育学域, 教授 (40578697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣内 大助 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50424916)
杉戸 信彦 法政大学, 人間環境学部, 教授 (50437076)
佐藤 善輝 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究員 (60751071)
石山 達也 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90356452)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 神城断層 / 後氷期の環境変化 / 飛騨山脈 / 花粉分析 / 古環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年12月のメタンガス噴出事故のあと、掘削調査を休止していたが、2021年春の雪解け後に改めて、2019年度掘削断念地点の直近で掘削調査を実施した。しかし、深度33mで再びメタンガスが噴出したため、安全性を考えて掘削を中止した。 最初のコアをHMK01とし、再掘削のコアをHMK02とし、それぞれの掘削深度は 0 ~ 28m、25 ~ 33m である。コアは半割し層相の観察と記載を行ったのち、XRF コアスキャナによる元素濃度分析を行った。もう一方の半割りしたコアから約 10cm 間隔を基本として採取した試料を用いて花粉分析を行い、最終氷期最寒冷期以降の古植生を推定した。花粉の計数は木本花粉を300個以上になるまで行い、花粉分類群ごとの出現率を算出した。 その結果、いずれも粘土~砂質シルトが大部分を占め,ラミナがよく発達する。腐植層は相対的に少ない。堆積物の層相や粒度の特徴に基づき,急激に温暖化する時期に堆積環境が変化したと推定された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルス蔓延に伴い分析をしに行けなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
11月に再度掘削調査を実施し、花粉分析及び年代測定を実施し古環境復元を行い、環境変化から古地震イベントを推定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス蔓延により分析ができなかったため。 今後は、新たな掘削を稲借り後の11月に実施して、花粉分析、珪藻分析から古環境変化を明らかにし、古地震イベントを推定する。
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Research Products
(1 results)