2024 Fiscal Year Annual Research Report
A Social and Cultural Analysis of "Post-Truth" as Epistemology
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19K21667
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
太田 好信 九州大学, 比較社会文化研究院, 特任研究者 (60203808)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 あかし 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (60222056)
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| Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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| Keywords | ポスト真実 / 社会科学的認識論 / 抑圧された知 / 陰謀論 / 聞く学び |
| Outline of Annual Research Achievements |
2024度は本研究の最終年度にあたる。研究代表者は2023年度からの調査を継続、分担者はすでに完了した米国内で実施したアンケート調査の分析をおこなった。研究代表者は、2020年以降、コロナ禍の影響を受け、調査対象を大阪市における(隔月で開催されている)UFO同好会での参与観察に変更した。代表者は、これまで「代替的事実」から「陰謀論」まで「ポスト真実」と呼ばれている現象を社会科学的検証の篩にかける前に、「ポスト真実」が内包する抑圧された認識論と社会科学的認識論とを相互参照することから、発話の真偽とは別に、「聞く」とことをとおしてその発話から学ぶ点を明らかにしようとしてきた。たとえば、ある発話が歴史的事実と照合したとき「誤り」であったとしても、その誤りが伝える「真実」とは何かを問うことである。対立と分断による不協和音に満ちた現在をリアリズムに徹して接近し、かつ理論的確信の限界を謙虚に認めるアプローチが、対話を促進する社会科学的方法論をうむのではなかろうか。 分担者は、アメリカ合衆国でのアンケート調査の分析を継続しておこなった。政治意識と宗教意識、非合理的な存在への関心、陰謀論、UFO、霊などとの関連を調べた。一つの結論として、陰謀論に関しては、政治的党派性との間で大きな差異が存在したが、UFOや霊に関しては、予想に反し、政治的党派性とは有意義な相関を認めることができなかった。UFOや霊に関する党派性を超えた広がりについての究明は、今後の研究課題となるであろう。 「ポスト真実」は、インターネット・インフラの拡大により「相対主義が暴走した結果」であると批判の対象となったが、そのような社会を前提にしたとき、社会科学はその社会との繋がりと批判性とをどう両立するか、というパラドクスに満ちた問いがより重くのしかかるっているという現状認識をえた。
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