2022 Fiscal Year Annual Research Report
Inequality and Precarity in International Comparison: Rethinking Social Polarisation in Japan and the UK from Global Perspective
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19K21699
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
眞嶋 史叙 学習院大学, 経済学部, 教授 (90453498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 健太郎 京都産業大学, 経済学部, 教授 (10387988)
Slater David 上智大学, 国際教養学部, 教授 (70296888)
玄田 有史 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90245366)
石井 晋 学習院大学, 経済学部, 教授 (90296418)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 労働経済 / 格差社会 / 社会経済史 / 国際共同研究 / 社会階級論 / 労働史 / 社会学 / 消費文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度には海外渡航再開で、本研究は対面での学術交流を活発に行なった。社会科学諸分野で主導的立場にある研究分担者によって、不平等と不安定性との連環に関する研究が一層深められ、研究成果物の刊行へと繋がった。令和4年度末には、前年度にオンライン開催となった国際会議の第2弾を対面で実施し、日英比較共同研究の場の形成へと繋げた。具体的には、令和5年3月にロンドン大学経済政治学院(LSE)マイク・サヴェジ(研究協力者)とマンチェスター大学アンドリュー・マイルズ(研究協力者)を中心に5名の著名研究者による、公開パネルディスカッション「文化と格差:戦後日本と英国を考える」を対面開催し、大学内の学生視聴者およびオンラインの一般視聴者との対話形式で双方向型ディセミネーションを行なった。続いて、国際セミナー“Class in Comparative Historical Perspective: UK and Japan” を対面開催し、研究代表者、分担者、協力者の4名が、本研究を総括する日英比較史報告を行なった。日英比較をさらにグローバルな視点から見直すことを目指す、第2段階の作業では、アフリカやインドの研究者をとともに、令和4年7月パリで開催された国際経済史会議(WEHC)において、“Inequality and Precarity in Global Perspective: Rethinking Social Polarisation in the UK, Japan, and the Global South” をパネル主催し、階級と不平等の研究をグローバルな視点から交差的に概念化するための、活発な議論形成を行なった。本研究に関わる国際学会での発表内容は、日英比較研究では国際共著論文として執筆作業が進んでおり、グローバルな視点から見直す研究では、学術誌の特別号として刊行予定である。
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