2022 Fiscal Year Research-status Report
Fiscal Sentiment and Private Consumption
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19K21712
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
亀田 啓悟 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (80286608)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | 財政不安 / 民間消費 / テキスト分析 / 家計調査 / fiscal VAR |
Outline of Annual Research Achievements |
申請時の研究計画書に記したとおり,本研究ではテキストマイニングにより財政不安を指数化し、財政不安が民間経済に与える影響を考察することを目的としている。具体的には(1)不安指数を説明変数に加えた消費関数の推計、(2)不安指数を変数として含むVARによるマクロ経済分析、の二つを行う。 2022年度は、上記(2)についての分析を精緻化した。具体的には一人当たりプライマリー歳入、一人当たりプライマリー歳出、上述の財政不安指数、一人当たり民間消費、一人当たりGDPの5変数構造VARで分析したところ、財政不安の高まりが実質消費と実質GDPを抑制し、その効果は12四半期にわたって継続することが確認された。また、財政不安による民間需要の抑制に反応して、プライマリー歳出が増加しており、これにより財政不安指数が高止まりする結果となった。本研究結果はSingapore economic review conferenceなど学会報告でのコメントを踏まえたものであり、2023年度の早い段階で査読付き英文学術誌に投稿する予定である。 なお、(1)の研究についても草稿は仕上がり、研究会報告なども済ませているため、データの延長などを検討の上、2023年度内に査読付き英文学術誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時の研究計画書に記した2種の研究は、ともに学会報告を済ませ英文草稿も仕上がっている。よって2023年度内の査読付き英文学術誌への投稿は十分可能と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
申請時の研究計画書に記した2種の研究のうち、「(1)不安指数を説明変数に加えた消費関数の推計」で用いたデータは少々古くなっており、できればアップデートすべきである。他研究との時間配分を考える必要があるが、アルバイトの活用などにより、この作業も行っていきたい。
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Causes of Carryover |
体調不良につき当年度に予定していた国際学会(Public Choice Society)への参加を見送ったため、参加費や旅費等の支出が生じず、未使用額が発生した。 (使用計画)国際学会(Singapore Economic Review Conference, Public Choice Society、あるいは、Australasian Public Choice Conference)への参加費・旅費として利用する。
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Research Products
(7 results)