2019 Fiscal Year Research-status Report
Constructing ethno-medialogy: Interdisciplinary investigations of correlations and transformations of narrative, embodiment and imagery
Project/Area Number |
19K21718
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
山崎 敬一 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80191261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 佳子 関西大学, 国際部, 教授 (90447847)
小林 貴訓 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (20466692)
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
辻 絵理子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (40727781)
佐藤 雅浩 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (50708328)
一ノ瀬 俊也 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80311132)
是永 論 立教大学, 社会学部, 教授 (50275468)
小川 豊武 昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (80796079)
中西 英之 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70335206)
小林 亜子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90225491)
久野 義徳 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10252595)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | エスノメソドロジー / ヒューマンロボットインタラクション / 相互行為分析 / 会話分析 / メディア分析 / 戦争とイメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「語り・イメージ・身体の関係やそのメディアの変容との関係を研究する歴史学者・社会学者」と「メディアテクノロジーやロボットと人間の相互行為との関係に関心をもつ情報工学研究者」の共同研究である。本年度の研究は、交付申請が、8月になったため、2019年9月から行った。 (1)テクノロジーと人間の関係について、2019年10月13日に「Sai-Fi:Science and Fiction:SFの想像力×科学技術」というシンポジウムを埼玉大学人文社会科学研究科及びJST RISTEX HITE「想像力のアップデート:人工知能のデザインフィクション」と共同で開催し、中国のSF作家である劉慈欣氏や、日本の科学ジャーナリスト・SF作家である藤崎慎吾氏らを招待し、筑波大学の大澤博隆助教や、上田早夕里氏をはじめとする日本のSF作家とともにに、科学技術と人間の関係について議論を行なった。また、その成果の一部は、日経サイエンスの記事として発表した。 (2)語り・イメージ・身体の関係について、2020年2月27日に、第1回萌芽研究プロジェクト研究会を開催し、研究分担者の一ノ瀬教授と東洋大学非常勤講師の発表のあと、今後の研究についての議論を行なった。その結果、戦争とイメージの問題を中心に研究を行うことととし、全米日系人博物館における展示品や写真を用いたガイド行動のビデオデータの分析と、広島、岡山のミュージアムの予備調査を行なった。 (3)ロボットやVRを用いた、コミュニケーション実験を行い、ロボットやVRのコミュニケーションの影響について実験を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、(1)テクノロジーと人間の関係、(2)戦争を中心としたイメージと語りの関係、(3)ロボットやVRを用いたテクノロジーが人間のコミュニケーションにもたらす影響の実験という3つの研究を行なった。 それぞれにおいて、シンポジウムやワークショップ、データ分析やロボット実験を介して、十分な研究の進展をみた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、新型コロナの影響により、学生の大学への入構制限、都府県をこえての移動制限、海外渡航の制限によって、研究環境は大きな影響をうけている。 そこで、研究打ち合わせは、ズームでの会議を中心に行うことにする。またズームのようなビデオ会議における身体イメージが、人間の相互行為にいかなる影響をもたらすかを研究の一つのテーマにし、ビデオ会議の実験を行う。 また2020年7月以降に、新型コロナによる制限が緩和されてから、ミュージアムにおけるイメージと語りの調査や、ロボットコミュニケーショ実験を行うことにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で、2020年2月以降、国内での調査や海外での発表や大学内での実験が制限されてしまった。 今後はビデオ会議システムを用いての打ち合わせや、ビデオ会議システムを用いたときの身体と語りの関係を中心に研究を行う。 国内での調査、現地での打ち合わせ、国際会議での発表は、新型コロナによる制限が緩和され次第、2020年7月以降に実施する予定である。
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