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2019 Fiscal Year Research-status Report

Quantitative approach to aesthetic labor and social stratification

Research Project

Project/Area Number 19K21721
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

太郎丸 博  京都大学, 文学研究科, 教授 (60273570)

Project Period (FY) 2019-06-28 – 2022-03-31
Keywords美的労働 / 社会階層 / 社会的地位 / 文化資本 / 感情労働
Outline of Annual Research Achievements

WEB調査を使った要因配置調査実験 (factorial survey experiment) を行った。2019年9月にインターネットを介して実施した。対象者は 800人。年齢が 30~49 歳、従業上の地位が経営者・役員もしくは常時雇用で、職業が広義のホワイトカラー(事務職・販売職・専門職・管理職)、最終学歴が短大・大学・大学院という条件で回答者のスクリーニングをおこなった。『労働力調査』からの推定値に比例するように、年齢、性別、学歴による割付をおこなった。回答者には次のようなリード文に続き、以下に一例を挙げたようなヴィネットを、1つの画面で 8つ同時に見せ、一般職や総合職にどの程度向いているか、順番に評価してもらった。
「工学部で学び、ビジネス企画サークルの副代表を務めた女性。TOEIC スコア 500点。企業説明会にはスカートスーツで通っている。他者の意見や見方をていねいに聞くタイプ。総合職での勤務を希望している。」
ヴィネットは、学部、サークル、性別、TOEIC スコア、女性の場合は服装(パンツスーツかスカートスーツか)、性格、希望の職種、の条件を変えてたずねた。マルチレベル分析の結果、性別とサークル、服装は有意な効果がなく、工学部よりも文学部や経済学部が有意に好まれ、TOEIC の点数の高さは総合職では有利に働くが、一般職の場合はむしろ不利に働き、性格ははっきり自己主張できるタイプよりも人の話をよく聞くタイプが好まれることがわかった。俗説ではパンツスーツよりもスカートスーツのほうが「女らしい」ので好まれると言われているが、そのような結果にはならなかった。今回の実験では刺激が文字で与えられているので、写真など別の形態の刺激を検討したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19 対応や本務校でのトラブル対応のため、研究に十分な時間が割けなかった。

Strategy for Future Research Activity

まずは2019年度に実施予定だったができなかった二次データの分析(Body Mass Index: BMI と社会経済的地位の関係に関する分析) を2020年度に行う。COVID-19 感染拡大のため、対面のインタビューなどはできなくなったが、オンラインなど別の方法を採用したい。

Causes of Carryover

COVID-19 対応や本務校でのトラブル対応のために研究に十分な時間を割くことができなかったために、調査が実施できなかったため。2020年度も調査の実施が可能かどうかは不透明であるが、オンラインの調査を積極的に活用することで、当初の研究計画の遅れを取り戻したいと考えている。ただし、COVID-19 の感染収束が遅れれば、2020年度中の調査実施ができない可能性もあるので、その場合はさらに2021年度に調査の経費を繰り越すことも視野に入れている。

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Published: 2021-01-27  

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