2019 Fiscal Year Research-status Report
車両用座席シートの審美的快適性の研究―白色化防止座席シート開発への提言―
Project/Area Number |
19K21728
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
平井 郁子 大妻女子大学, キャリア教育センター, 教授 (30389895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 裕 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (00231689)
辻 幸恵 神戸学院大学, 経営学部, 教授 (40309050)
松梨 久仁子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20184244)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 座席シート / 白色化 / 写真撮影 / アンケート調査 / 測色 |
Outline of Annual Research Achievements |
科研の採択の決定が2019年7月上旬であったために、研究のスタートが遅れた。 9月に第1回座席シートの審美的効果のアンケート調査を実施するための打合せを実施した。そこでアンケートに用いる資料として、座席シートが白色化している車両の写真をできるだけ多く撮影することにした。車両は、関東近辺の私鉄、地下鉄、JRなどを撮影することにした。乗客が少ない時間帯に乗客が着座してない場所を捜し、座席シートの写真を撮影した。着座していない座席シートの写真撮影は難しく、多くの時間を要した。 座席シートの審美的効果のアンケートを実施するに当たり、白色化したものと白色化していないものとの比較をする必要がある。座席シートの白色化したものは、容易に見つけられるが、白色化していない(未使用の座席シート)ものの撮影は、車両を製造しているメーカへの依頼が必要であった。そのため、JRの協力を得て、座席シートの使用前のシート生地と座席シートに使用したシート生地の撮影を実施した。しかし、座席シート生地そのものの撮影であり、座席シートとしての撮影ではないので、アンケートに影響を及ぼさないようにアンケート用紙を作成する必要がある。それを考慮した第2回目のアンケート調査の打合せを2020年3月に予定していたが、コロナ禍の影響により中止せざるを得なくなった。学生へのアンケート調査も、授業再開後になるため、研究が予定通りに進行していない。 JRの未使用の座席シート生地と使用後の白色化した座席シート生地の写真撮影時に、並行して座席シート生地の測色(接触・非接触)を行った。次年度に実施する白色化を感じる色差の検討に使用するデータとするための測色である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
科研の採択の決定が2019年7月上旬となり、研究のスタートが夏休みからとなった。 座席シートの写真撮影は、乗客の少ない時間帯及び乗客が着座していない座席シートを撮影する必要があり、写真撮影に時間がかかった。 座席シートの審美的効果のアンケートを実施するに当たり、白色化していないものと白色化したものとを比較する必要がある。白色化した座席シートの撮影は容易にできるが、白色化していない座席シート(シートが未使用のもの)の撮影は難しく、JRの協力を得て座席シート生地の未使用のものと、使用後の座席シート生地の写真撮影を実施した。 アンケートの打合せがコロナ禍の影響で中止となった。また、アンケーの対象としている学生もコロナの影響で授業の再開ができないため、アンケートの実施が止まっている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
授業が再開後、早急にアンケートの打合せを行い、アンケート用紙を作成し実施する。 実際に使用されている座席シートサンプルにより、白色化の再現試験を行い、どれくらいの期間、どれくらいの着座回数で白色化が起こるのかを検討するために、白色化の再現試験を実施する。 また、未使用のシートと使用後のシートでは色差がどのくらいのときに白色化を感じるか、色差の検討をする。 コロナ禍が収まった後、国内及び国外の座席シートの実態調査を実施する。
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Causes of Carryover |
座席シートの国内外の実態調査、打合せのための交通費、実験を行うための機器レンタル料及び使用料、アンケート調査に対する謝金、通信費、資料代等のために使用する。
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