2020 Fiscal Year Research-status Report
車両用座席シートの審美的快適性の研究―白色化防止座席シート開発への提言―
Project/Area Number |
19K21728
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
平井 郁子 大妻女子大学, キャリア教育センター, 教授 (30389895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 裕 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (00231689)
辻 幸恵 神戸学院大学, 経営学部, 教授 (40309050)
松梨 久仁子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20184244)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 座席シート / 白色化 / 審美的快適性 / 測色 |
Outline of Annual Research Achievements |
変角測色計(ミノルタ社製CM-M6)を導入することができた。変角測色は、角度を変えての測色で、特に今回の車両用座席シートは表面がパイル地である。そのためパイルの向きによっても色の見え方が変化する。そのため変角測色は必要不可欠である。導入直後は、変角測色計を用いて座席シートの一部の測色を実施したが、度重なる緊急事態宣言の発令で、変角測色計を用いた残りの座席シートの測色ができない状態であった。 2020年度予定していた学生への座席シートの審美的効果のアンケート調査も、コロナ禍で緊急事態宣言が発令され、授業がオンラインとなり学生のアンケート調査は実施できなかった。アンケート調査は、実際に人が目で見て快適性を感じるか、不快感を感じるか調べるために必要であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年9月に第1回座席シートの審美的効果のアンケート調査を実施するための打合せを実施した。2019年10月~2020年2月にアンケート用紙に用いる試料として座席シートが白色している車両の写真の撮影を実施した。撮影対象の車両は、関東近辺の私鉄、地下鉄及びJR東日本とした。2020年3月予定していた第2回座席シートの審美的効果のアンケート調査を実施するための打合せは、コロナ禍の影響で延期せざるを得なくなった。したがって、学生へのアンケート調査も授業再開後になるため、実施を延期せざるを得なくなった。これらについては2020年4月以降の度重なる緊急事態宣言の発令で、現在も実施できない状態である。 アンケートでは白色化している座席シートと白色化していない座席シートの比較が必要である。白色化した座席シートと白色化していない座席シートつまり未使用の座席シートの撮影は、JR東日本の協力を得て2020年3月にJR東日本の車両センターで実施した。 2021年3月に変角測色計(ミノルタ社製CM-M6)を導入することができた。導入直後は変角測色計を用いて座席シートの一部の測色を実施したが、度重なる緊急事態宣言の発令で残りの座席シートの変角測色ができない状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
変角測色計CM-M6を用いて、残りの座席シートの測色を行う。実験による座席シート試料の表面摩擦により、摩擦回数と白色化の関係を見る。白色化した座席シートの表面状態の観察を行う。学生を対象とした座席シートの審美的快適性のアンケート調査を実施する。
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Causes of Carryover |
アンケート調査実施のための謝金、実験を行うための機器使用料、打ち合わせをするための交通費、通信費、試料代等のために使用する。
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