2020 Fiscal Year Research-status Report
The Structural and Dynamic Effects on Social Networks of the School-to-Work Transition in the Era of Globalization
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19K21731
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
相澤 真一 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (00456196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 かおり 立教大学, 社会情報教育研究センター, 助教 (30733787)
辻 竜平 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (40323563)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 芸術家 / ネットワーク / 専門職 / 社会関係資本 / 音楽家 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、19年度後半に引き続き、海外でのインタビュー調査の実施は延期を余儀なくされたものの、19年度中盤までに行ったインタビュー調査に基づいて、『音楽で生きる方法』(青弓社)を出版することができたことが大きな実績の一つとして挙げられる。本書によって、音楽家が国内外で専門職としてキャリアを展開していくうえでのネットワーク関係についても一定程度の知見を提出することができた。2020年11月下旬に出版された本書をきっかけとして、21年には数度の研究会も催され、意見交換を行った。ここで新たにネットワーク研究としても含意のある専門家や芸術家をつなぐネットワークの新しい構築を図ることができ、この点で大きな展開を見せつつある。 また、オンラインでの学会開催が可能になった時期から、19年度に収集したインタビュー調査の分析結果を報告する機会があり、国際学会にて2度報告することができた。『音楽で生きる方法』では取り上げていない美術や演劇を専門とし、国際的に移動する専門職の方々について、分析結果を報告し、コメントをもらっている。また、海外での調査は展開できていないものの、帰国者に対するインタビュー調査を数度実施し、継続して調査する方向性は見出している。特に20年度に行った調査では、キャリア初期の方々の入職経路などについて重点的にインタビューを行っており、今後、ネットワーク分析に展開していくことが期待できるデータを得ることができている。 分析研究会は、年2回ペースで継続的に行っており、最終成果物作成に向けた視点の共有を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データの分析はおおむね順調に進展している。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、本科研の1年度目後半から2年度目に行う予定であった海外でのインタビュー調査を見送らざるを得なかった。この点については、研究期間の延長を視野に入れて対応を考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、これまで収集したインタビューデータの分析とともに、フォローアップ調査を継続していくことを予定している。ここから、英語、日本語での論文執筆を予定している。
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Causes of Carryover |
研究計画提出当初より、海外でのインタビュー調査を予定していたものの、2020年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響で実施できなかったため次年度使用額が生じた。一部はオンラインでのインタビューや会議のための準備費用に使いつつ、21年度以降のインタビュー調査にまわすことを予定している。
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[Book] 音楽で生きる方法2020
Author(s)
相澤 真一、高橋 かおり、坂本 光太、輪湖 里奈
Total Pages
264
Publisher
青弓社
ISBN
9784787274359