2019 Fiscal Year Research-status Report
医療的支援が必要な子どもの実態把握のための方法論開発に関する研究
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19K21732
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
新城 大輔 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, その他, 情報解析室長 (10707285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余谷 暢之 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 総合診療部, 医長 (70593127)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、本研究で利用するNDBデータの利用申請を行った。既に当該データを活用している研究協力者との情報連携等をすすめ、予定より早期に申請手続きが完了した(2019年7月に厚生労働省に申請済)。合わせて、当該解析に必要となる備品を整備した。また、DPCデータによる分析用データの申請、データ受理、分析用データベースの構築を行った。具体的には、DPC様式1データからNICU入室患者を抽出し、これらの患者における退院時の在宅デバイスの有無(指導管理料情報)、リスク調整で利用する診療明細情報(人工呼吸、CPAP、ハイフローセラピー等の呼吸器ケア関連情報、手術情報、抗菌薬情報、周産期センター該当情報)等の情報をFファイルから抽出し、これらのデータを解析可能な形に処理し、分析用のデータベースを構築した。 次いで、作成した分析用データベースの解析を行った。除外条件等を設定したうえで、退院時の在宅デバイスのうち「在宅酸素の有無」をアウトカムとした多変量解析を実施し、関連因子を特定した。 更に、NDBデータの解析に向けた分担研究者との打ち合わせを複数回実施した。大規模データから出力する中間集計表の項目検討、必要となる薬剤マスタの検討、詳細解析方法等の検討を行い、データ取得後の円滑な解析を可能とするための準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NDBデータの申請が予定より早期に完了した(ただし、抽出依頼件数が多いため、年度末時点でデータは取得出来ていない)。DPCデータを利用した解析について、予定通り進めることができた。以上から、ほぼ予定通りに進んでいると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
退院時在宅酸素をアウトカムとした解析については、解析が完了したことから、学会発表・論文執筆・投稿を行い、その成果を報告することを予定している。退院後も継続的な医療的ケアが必要になる他の因子(人工呼吸・経管栄養)についても、引き続き検討を進めることとする。 NDBデータについては、データ受領後の解析を円滑に進めるため、引き続き分担研究者や当該データ解析経験のある研究協力者と打ち合わせ・情報連携等を行い、web会議(COVID19の影響を考慮)を含めて着実に取り組んでいく予定である。
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Causes of Carryover |
研究補助者が確保できなかったため、自らデータ処理・解析を実施した。そのため、研究補助者が利用予定であった解析用端末購入のタイミングを当該年度ではなく、本格的な解析のタイミングに合わせた来年度に購入することとした。解析人員を確保し(出来ない場合は外部委託等を活用し)、円滑な成果を出すことを目指す。
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