2021 Fiscal Year Research-status Report
医療的支援が必要な子どもの実態把握のための方法論開発に関する研究
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19K21732
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
新城 大輔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10707285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余谷 暢之 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 総合診療部, 医長 (70593127)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / NDB / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の実績は以下のとおりである。なお、コロナが長引いていることを受けて全体としては進捗が遅れていたため、延長申請を行っている。 ①DPCデータに基づく解析を進め、医療的ケア児のリスク因子を明らかにする観点で重要な疫学情報である「早産児における退院時在宅酸素の要因」の特定について、リスク因子の同定ならびに施設間のばらつき評価に関する最終分析が完了した。当該解析結果に基づいて、現在、論文執筆中である。 ②NDBデータに基づく分析については、役職変更や所属先における管理ルール変更等に伴って厚生労働省に匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報の提供にかかる変更申請の申出を複数回実施した。当該事務作業に想定以上の時間を要したものの、今年度においては解析用データセットの生成を2つ完了し、そのうち1つのプロジェクト(医療的ケア児の推移並びにデバイス増加に関するリスク因子の解析)については解析完了することができた。現在、前者については、厚生労働省宛に公表確認の申請準備を進めるとともに可能な個所からの論文執筆に着手しており、また、残ったもう一つのプロジェクトについては解析中となっている。以上から、本研究については延長申請後の期間中には完了する見込みとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
NDBデータに基づく解析について、データ整理・解析用データセットの作成のための準備作業に想定より多くの時間を要した。当該状況を改善するために、新生児科医を研究協力者として迎えて効率化を図ったものの、所属先における管理ルール変更や役職変更等に伴って厚生労働省に匿名レセプト情報・匿名特定健診等情報の提供にかかる変更申請の申出が複数回必要となり、事務作業に時間を要したことや、コロナの影響によるエフォート確保が困難である時期がしばしば発生したため、遅れている進捗となっている。そのため、研究機関を延長して対応する手続きを申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を延長し、確実な研究成果を生み出せるように取り組むこととした。
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Causes of Carryover |
コロナ等の影響により研究スケジュールが後ろ倒しになったため、次年度使用額が生じている。研究打ち合わせ等の旅費、研究補助関連謝金、解析用データバックアップの機器購入などを予定している。
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