2022 Fiscal Year Annual Research Report
医療的支援が必要な子どもの実態把握のための方法論開発に関する研究
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19K21732
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
新城 大輔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10707285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
余谷 暢之 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 総合診療部, 医長 (70593127)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / NDB / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究においては、医療的ケア児の特定並びに周辺領域を含めた基本的な疫学情報を創出することができた。なお、新型コロナウィルスの長期化、データ取得等に伴う手続き、ライフイベントの影響により当初想定していた研究研究期間内に十分な解析時間を確保することが困難であったため、全体としては進捗が遅れていた。そのため、研究期間の延長申請を行っている。本研究の代表的な成果は次の2点である。 ①本邦の急性期医療データベースであるDPCデータに基づく解析により、医療的ケア児のリスク因子を明らかにする観点で重要な疫学情報である「早産児における退院時在宅酸素の要因」の特定について、リスク因子を特定して医療的な影響を明らかにするとともに、施設間のばらつきの評価を行い、実態を明らかにすることができた。(論文投稿準備中) ②本邦で最も悉皆性が高い厚労省が管理する匿名レセプト情報であるNDBデータに基づく分析について、データ取得や変更申請(研究期間の延長等を含む)の申出等に想定以上の時間を要したものの、医療的ケア児の基本情報(全数把握・全体像の特徴・経年変化)、デバイス種類別のデバイス離脱までの期間、都道府県別のフォローアップ施設別割合、ならびにデバイス増加のリスク因子を明らかにすることができた(論文投稿中)。更に、医療的ケア児となることが多い染色体異常疾患患者における手術の有無がアウトカムに与える影響を明らかにすることができた。(論文執筆中)
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