2021 Fiscal Year Annual Research Report
規格準拠状況に対する柔軟性と横断性を備えた潜在教材リポジトリ自動生成メカニズム
Project/Area Number |
19K21749
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 勝一 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (60364395)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 潜在教材リポジトリ / 横断的教材検索 / 教材標準規格 |
Outline of Annual Research Achievements |
学習スタイルの多様化に伴い,教材コンテンツ充実に対する要求が高まっている.SCORM を始めとしてe-learning 教材の標準化がなされてきたが,教材の流通・共有が進んでいない現状がある.その要因として,教材を作成する際の負担の大きさと,規格に準拠した教材を取得することの難しさという二面的な問題が存在している.これに対して,学習コンテンツの共有を推進するシステム等が報告されているが,規格に準拠した教材のみを対象としており,規格に準拠していない教材が多い現状では効果が限られている. 本研究では,e-learningの実際的発展のために不可欠な教材コンテンツの充実を阻害する要因として,「標準規格に準拠した教材作成の負担」と,規格に完全に合致した公開教材が限られるが故の「教材発見の困難性」という連動する二重構造の問題に焦点をあて,それらに対応可能な形で,利用者の教材発見,作成者の現実的規格準拠,双方に対する実効的支援の実現を目指す.そのために,規格未準拠の公開教材を分析し,規格に照らしたメタデータを抽出する手法を開発した.その上で,特定複数のWebサーバから,規格未準拠教材を柔軟かつ横断的に収集し,自動的に潜在教材リポジトリを自動生成するメカニズムを開発した.これを導入した支援システムを開発することで,教材の検索可能化(利用者側)・規格準拠のための示唆(作成者側)の両面的支援を提供し,教材コンテンツ充実の頭打ち状態を打破する新たな可能性を示した.
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