2020 Fiscal Year Annual Research Report
ペアレントトレーニング効果判定のためのMRI脳計測による客観的手法の開発
Project/Area Number |
19K21755
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
友田 明美 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80244135)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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Keywords | ペアレントトレーニング / 発達障害 / 注意欠如多動症 (ADHD) / マルトリートメント / 脳画像解析 / 養育者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
養育者の子育て困難の背景にある生物学的な脆弱性を特定し、その軽減・改善のメカニズムの解明が必要である。 本研究では、注意欠如多動症(ADHD)児の母親を対象としたペアレントトレーニング・プログラム(PT)の効果について、母親の養育ストレス軽減、子との親子関係の改善や社会的情報処理の機能低下からの改善に至るまでの脳神経科学的基盤の変化の解明を目的とし、MRIを用いて検討した。PT受講/待機期間の前後の2時点で親子に対して質問紙評価、及び母親に対する安静時脳機能計測を行った。 1)対象は30組のADHD児と母親で、17名の母がPT受講群、13名の母が待機群に無作為に割り当てられた。PT受講群の母親の養育ストレス指標が有意に減少し、またADHD児の子どもの行動のチェックリストのうち、「注意の問題」尺度が有意に減少していた(現在投稿中)。 2)対象は安静時脳機能計測を行ったADHD児の母親30名で、受講群の母親は受講前よりも情動に関わる脳領域の活動が上昇していた(現在投稿中)。 以上より、PTによる母親への介入が母親の子に対する理解と養育環境の向上を導き、それにより子の社会的認知の上昇と機能的問題の軽減に結びついたと考えられる。
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[Journal Article] Developmental changes in attention to social information from childhood to adolescence in autism spectrum disorders: a comparative study2020
Author(s)
Fujioka Toru,suchiya Kenji J,Saito Manabu,Hirano Yoshiyuki,Matsuo Muneaki,Kikuchi Mitsuru,Maegaki Yoshihiro,Choi Damee,Kato Sumi,Yoshida Tokiko,Yoshimura Yuko,Ooba Sawako,Mizuno Yoshifumi,Takiguchi Shinichiro,Matsuzaki Hideo,Tomoda Akemi,Shudo Katsuyuki,Ninomiya Masaru,Katayama Taiichi,Kosaka Hirotaka
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Journal Title
Molecular Autism
Volume: 11
Pages: 24
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Book] 中山書店2021
Author(s)
濱村尚子, 友田明美
Total Pages
8
Publisher
講座 精神疾患の臨床(神庭重信 編)
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