2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of novel method for eye movements and validation of the training effect in the children with developmental dyslexia
Project/Area Number |
19K21783
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池田 結佳 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (00439598)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百瀬 桂子 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (60247210)
松岡 久美子 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (90439597)
広田 雅和 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (40835435)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
|
Keywords | 発達性読み書き障害 / 眼球運動 / 評価方法 / 訓練効果 / 視覚認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
読みに困難をもつ児の眼球運動の特徴を他覚的に評価する方法を検討している. 2022度は,VOG に物体検出 AI を組み合わせた VOG-AI システムを用いて眼球運動検査を実施した際,自動で眼球運動を解析するソフトウエアを開発し,その成果を国際誌 (Hirota M et al., Sci Rep, 2022) に公表した.さらに,高サンプリングレートのカメラを購入し,VOG と組み合わせることで,シーンカメラによるボトルネックから脱却するシステムの構築を行っている.ハイスピードカメラの通信規格は USB とは異なるため,VOG の制御がソフトウェア側で実装できないことを既に確認した.そのため,ハードウェア側で対応する方策を考え,2023年度に実装する.システム構築と並行して,奥行き情報の教師データを取得するための実験装置を開発した. 日常生活における視機能評価として,ヘッドマウント型の視野計を装用した状態で,頭部揺れをキャンセルする機構を作成し,歩行中の視野を計測するシステムの構築に成功した.2023年3月から被験者をリクルートしており,2023年度には結果を公表可能である. 読み困難の患児を対象としては,帝京大学病院小児科LD外来受診者の中から眼科紹介となった児に対し,眼球運動検査 NSUCO Oculomotor test を実施し,視診によるデータ約50名分を集積した.2023年度には開発した眼球運動解析システムでの計測を行う予定である. さらに読み困難には視覚認知機能の低下が関与するとの報告があるため,眼球運動検査に加えて視覚認知機能検査を行い,読み困難との関連を検討した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
購入した高サンプリングレートのカメラとVOG との組み合わせの際にシステム構築上の問題が発生し、解決に時間を要したため.
|
Strategy for Future Research Activity |
システム構築上の問題に対しては,ハードウェア側で対応する方策を考え,2023年度に実装する.また,シーンカメラと VOG の同期設定の完成および距離情報を計算する AI の開発を行う予定である.
|
Causes of Carryover |
システム構築のために必要な物品の購入,また2023年度は学会の現地参加が可能になるため,参加費、旅費として使用する予定である.
|