2021 Fiscal Year Research-status Report
子どもの生体リズム改善を目指す教室座席のあり方の提案
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19K21785
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
野井 真吾 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00366436)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 教育生理学 / 学校保健学 / 教育環境 / 睡眠 / メラトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,教室座席と子どものメラトニン分泌パタンとの関連を検討することにより,子どもの生体リズム改善を目指した教室座席のあり方の提案することを目的としている.当初予定していた各年度の研究計画は,2019年度:プレ調査,2020年度:本調査,2021年度:予備調査であった.ところが,3年目である2021年度も,2年目の2020年度同様,新型コロナウイルスの感染拡大により,予定通りの調査を実施することができなかった.そのため,2019年度に収集したデータのさらなる解析とその論文化の作業を進めることに努めた.具体的には,本研究で生体リズムの指標に用いたメラトニン分泌パタン(2点法)とそのゴールドスタンダードとされているDLMO法(メラトニン分泌開始時刻:Dim Light Melatonin Onset)との関連性を検討した上で,論文化に向けて研究協力者との議論を進めた.その結果,2点法の有効性が確認できたこと,本研究の仮説が2019年度のデータで検証可能であること,新型コロナウイルスの感染状況を予測することが困難であること等の事情を鑑みて,次年度(2022年度)は2019年度における本研究の成果を論文化する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も,コロナ禍の影響により,予定されていた研究協力校での本調査を実施することができなかったものの,2019年度に収集したデータ等を解析することにより,今後の研究方針を検討することができた.そのため,やや遅れているとした.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は,2021年度の検討を踏まえて,2019年度に収集した教室座席と子どものメラトニン分泌パタン,睡眠状況等に関するデータの論文化に努める予定である.
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Causes of Carryover |
2021年度は,新型コロナウイルスの感染拡大に伴って,予定していた本調査を実施できなかった.そのため,2022年度は,2019年度のデータに基づいて論文化を進める予定であり,その経費を使用する予定である.
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