2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K21788
|
Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
須藤 康介 明星大学, 教育学部, 准教授 (00744749)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
Keywords | 教育社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
さまざまな教育問題の実態について、誤認している人はどれくらいおり、どのような人が誤認をしやすいのか、というリサーチクエスチョンに基づき、「教育についての意識・経験に関する調査」を進めている。2019年度には質問紙や調査設計の確認のため、プレ調査を実施した。プレ調査は本調査と同じくNTTコムに委託し、サンプルサイズ468で、世代×性別×地域の32セルの人数比が2015年国勢調査の結果と一致し、さらに中学3年生のときの校内成績が上位・中位・下位だった者が均等になるように選定した。 プレ調査の結果、20代前半の回答者が極めて少なく、「20代」サンプルがほぼ20代後半で構成されてしまうことがわかった。したがって、本調査では、最初から20代後半以降を母集団として設定し、サンプルの人数比を算出することとする。また、いくつかの質問について、回答者が文意を誤解している様子が見られたため、質問文を変更する。なお、プレ調査の最後に「今回の調査の中で、わかりづらかった質問や答えづらかった質問がありましたら、ご記入ください」という質問を設けたが、ほぼ全員が記載なし、または「特になし」という回答であった。 主要な集計結果としては、「教師の犯罪率は、同じ年齢層の人々と比べてどれくらいだと思いますか」について、「とても高い」6.0%、「やや高い」25.4%、「同じくらい」53.0%、「やや低い」12.8%、「とても低い」2.8%であった。これらを本調査で再検証するとともに、より詳細な分析を進める予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた研究スケジュールから一切の変更なく、進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020年度の本調査を2021年度に延期することを検討している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言などにより、2020年度に調査を実施すると、年収や意識にイレギュラーな回答が得られることが想定されるためである。
|
Causes of Carryover |
プレ調査の費用が、予定よりも安価で済んだため、次年度使用額に回すことが可能になった。調査会社と相談の上、本調査の規模を大きくする、サンプルの指定をより詳細にするなど、調査をより信頼性の高いものにするために使用する。
|