2022 Fiscal Year Research-status Report
特別支援教育が必要な在日ブラジル人・ペルー人の実態とアセスメントに関する研究
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19K21795
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Research Institution | Okazaki Women's University |
Principal Investigator |
白垣 潤 岡崎女子大学, 子ども教育学部, 准教授 (00341660)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / 在日ブラジル人 / 在日ペルー人 / アセスメント / DAM人物画知能検査 / WISC-IV知能検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
1990年の改正入管法に伴い在日ブラジル人・ペルー人が増え、愛知県三河地方の特性として教員が対応に苦慮しているケースも少なくない。三河地方に在籍する在日ブラジル人・ペルー人児童の実態を明らかにした。これまでの研究によって、愛知県三河地方の18市町村の担当課を対象に、公立小中学校に在籍する在日ブラジル人・ペルー人の児童数を調査したところ、日本人も含めた全児童総数は169,537名で、外国人児童総数は7084名、ブラジル人は3,341人(三河地方の全児童総数の1.97%、外国人児童総数の47.16%)、ペルー人は391人(同0.23%、5.52%)であった。外国人の子どもの教育問題を解決するためには、就学前のサポートも重要で、国を挙げての対応が考察された。 また、愛知県三河地方のある中核都市の市役所担当課との連携により、保育現場における日系ブラジル人・ペルー人のためのポルトガル語版及びスペイン語版連絡帳を作成した。 2022年度もコロナ禍ということで、現場でのデータ収集はなかなか行えなかったが、それでも1年間で76件の教育相談を行い、 DAM人物画知能検査やWISC-IV知能検査等を用いて、在日ブラジル人・ペルー人のアセスメント及び教育相談を行なった(在日ブラジル人・ペルー人の教育相談数は実数として13例)。アセスメント(検査)報告書などを作成し、現場と家庭に資する研究を行なった。まだ、学術論文等への執筆には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍だったため
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は現場の教育相談の受け入れも再開しつつあり、在日ブラジル人・ペルー人のアセスメントを積極的に行なっていきたいと考えている。ただし、例年1学期中は学校の体制が整わないため、依頼及び受け入れ数もほとんどない。夏休み明けの2学期以降進めていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で研究が遅延し、費消できず、繰越金が生じたため
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