2024 Fiscal Year Annual Research Report
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19K21830
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| Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大槻 知忠 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (50223871)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古田 幹雄 東京大学, 大学院数理科学研究科, 教授 (50181459)
小島 定吉 早稲田大学, 理工学術院, その他(招聘研究員) (90117705)
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| Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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| Keywords | 3次元多様体 / 結び目 / 不変量 |
| Outline of Annual Research Achievements |
結び目の Kashaev 不変量と双曲体積を関連づける体積予想は、量子トポロジーと双曲幾何をむすびつける懸案の予想であり、最近15年間 世界的にこの分野の中心的な話題となってきた重要な予想である。筆者は、7交点以下の双曲結び目に対して、Kashaev 不変量の漸近展開を精密に計算し、その最初の項に双曲体積が現われることを証明した。これは、この結び目に対して、体積予想が証明されたことを意味する。また、3次元多様体の量子不変量の漸近展開に双曲体積が現れることを主張する「3次元多様体の体積予想」も 近年定式化されており、8の字結び目を整数係数手術して得られる3次元双曲多様体に対してこの予想が成立することを筆者は証明した。これらの漸近展開は、Chern-Simons理論の非自明平坦接続における摂動展開に関連することが期待され、これと関連するとおもわれる3次元双曲多様体の 3d-index の挙動について筆者は調べており、これについて論文を執筆し、ジャーナルに投稿中である。 筆者は、2024年5月に数理解析研究所において研究集会「Intelligence of Low-dimensional Topology」をハイブリッド型で開催した。この研究集会において、筆者は未解決問題集を編集した。また、この研究集会の報告集を数理研講究録として出版した。この研究集会は、筆者や研究分担者との共同研究をすすめるにあたって、また、大学院生等の若手研究者との研究交流の面からも、大変有益であった。
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