2019 Fiscal Year Research-status Report
シングルショット偏光ライダーを用いた降雪予測法の新提案
Project/Area Number |
19K22030
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
柴田 泰邦 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (10305419)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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Keywords | ライダー / 偏光ライダー / 雪 / 降水粒子 / 防災 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は雪災害に対する防災・減災情報の提供を目指し、リモートセンシング技術の一つであるライダーを用い、従来のレーダー観測や大気モデル計算では十分な推定精度が得られていない降雪領域の高度分布を、リアルタイムで直接計測する新たな手法を確立することを目的とする挑戦的な課題である。 アイセーブ(眼への安全性)および、可搬性を考慮し、パルス型半導体レーザ励起Nd:YAGレーザ(波長1064nm)を購入し、光学部品、オシロスコープなどと組み合わせて偏光ライダーシステムを製作した。 降雪時に試験観測を行い、雪粒子と雨粒子の判別が可能であることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シングルショット偏光ライダーシステムを製作し、試験観測において良好な結果を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
データ処理システムをほとんど手作業で行っているため、自動化を図る。また、夏場の集中豪雨時に発生する雹や霰の識別が可能か、観測実験を試みる。さらに、冬場に継続的な観測を行い、降雪予測の可能性について評価する。
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Causes of Carryover |
研究が順調に進み、システム開発のための人件費を使う必要がなかった。さらに、降雪時の観測に人件費を使う予定であったが、暖冬の影響で人件費を使うことがなかったため。 2020年度は、夏場の雹・霰観測を新たに試みるため、その人件費に充てる。
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