2020 Fiscal Year Annual Research Report
シングルショット偏光ライダーを用いた降雪予測法の新提案
Project/Area Number |
19K22030
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
柴田 泰邦 東京都立大学, システムデザイン研究科, 准教授 (10305419)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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Keywords | ライダー / 雨雪判別 / 偏光 / 雪災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は雪災害に対する防災・減災情報の提供を目指し、リモートセンシング技術の一つであるライダーを用い、従来のレーダー観測や大気モデル計算では十分な推定精度が得られていない降雪領域の高度分布を、リアルタイムで直接計測する新たな手法を確立することを目的とする挑戦的な課題である。 昨年度製作した偏光ライダーシステムを制御および観測データを取得する専用アプリを開発した。これらのシステムを用い、2021年1月23~24日の降雪時に17時間連続観測を行った。雲から降り注ぐ個々の降水粒子を検出し、その偏光解消度を計測した。偏光解消度が0.2以上で雪、0.2以下で雨と判別した。 高度300m付近の雲が2時間で高度100m付近まで降下し、雨から雪に変化した。この時、3℃台だった地上気温が0℃台まで急降下しており、寒気の下降により降雪が開始したことを捉えることができた。
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