2019 Fiscal Year Research-status Report
「食べるマイクロRNAを創る」 ー機能性食品としての核酸ー
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19K22287
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
南川 典昭 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (40209820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小暮 健太朗 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (70262540)
田良島 典子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 講師 (90755183)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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Keywords | 機能性食品 / マイクロRNA / 4'-チオRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、機能性RNAの一つであるマイクロRNA (miRNA)を人工エクソソームに封入し、これを食することで組織や臓器に送達させることで「機能性核酸としての核酸」という新しい応用研究の分野開拓を目指すものである。 初年度である2019年は、miR-33の配列の様々な位置に4'-チオリボヌクレオシドを導入した擬似miR-33の合成を達成した。さらに我々が生物学的等価体核酸として新たに開発した4'-セセレノリボヌクレオシドを導入した擬似miR-33の合成にも成功した。 また合成した擬似miR-33のファーストスクリーニングのための評価用プラスミドの構築も達成した。一方、擬似miR-33を封入する人工エクソソームの構築については、リポソームとエクソソームを人為的に融合させる基礎的技術を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究期間の前半は、研究が概ね順調に進んでいた。しかしラストスパートとなる後半になって新型コロナウイルス蔓延の煽りを受け、擬似miR-33のファーストスクリーニングならびに培養細胞を用いた機能評価についての研究が完了しなかった。従って、研究の進捗状況は「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
擬似miR-33の合成と培養細胞を用いた機能評価のシステム構築はほぼ完了している。従って、擬似miR-33のin vitroでのファーストスクリーニングを可及的速やかに実施する。さらにその結果を受けて、擬似miR-33の修飾様式の最適化のための構造活性相関を実施した後、培養脂肪細胞を用いた機能評価、さらには人工エクソソームへの封入、in vivo試験による抗肥満効果の検証を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナ問題で予定していた旅費の執行がキャンセルとなったため。発生した次年度使用額は物品費として使用する。
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