2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K22429
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中村 修平 大阪大学, 高等共創研究院, 准教授 (00510611)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 線虫 / 寿命 / オートファジー |
Outline of Annual Research Achievements |
以前の我々の解析により、線虫における様々な寿命延長個体でオートファジーを制御する因子を同定していた。この因子の組織特異的ノックダウン、過剰発現の結果から、神経系での本因子の活性化がオートファジーを介して寿命延長に繋がることを見出した。このメカニズムを探索するため、このオートファジー制御因子の神経特異的ノックダウン個体を用いてトランスクリプトーム解析を行い、神経から全身の老化を制御するメカニズムの探索を行っている。今後はこれら発現プロファイルから得られた候補の過剰発現、ノックダウンによって寿命や老化に伴う表現系への影響を調べる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RNAseqの解析が順調に進んでおり、候補のスクリーニングを始めている。いくつかのポジティブなヒットを得ており、これらを中心に今後解析を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
神経系オートファジー制御因子の変化によって生じる遺伝子発現変化プロファイルを得ており、これら候補因子の中から寿命や老化に影響しうるものをスクリーニングで絞り込んでいる。今後のこれら候補因子の機能解析を通して神経系オートファジーによる寿命制御機構を明らかにできると考えられる。
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Causes of Carryover |
共同利用施設等の活用で当初予定していた物品を購入せずに済んだため、これらの予算を次年度に計画している候補因子の大規模なスクリーニングに必要な備品・消耗品の使用に充てたいと考えている。
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