2020 Fiscal Year Research-status Report
Molecular mechanisms for changes in epigenome dynamics that have been involved in human-specific traits
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19K22452
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
一柳 健司 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (70401560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 公紀 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (80567743)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 進化 / 霊長類 / iPS細胞 / エピゲノム |
Outline of Annual Research Achievements |
分化実験に関して、チンパンジーのiPS細胞をneurosphereに分化させるプロトコールを確立できた。さらに当初の計画にはなかったが、ニホンザルのiPS細胞の樹立に成功し、今後の研究の広がりを期待できる。 一方、筋分化に関しては、ヒトのiPS細胞を用い、過去の文献を参考にしながら分化誘導を行っているが、形態的には分化細胞を得られているものの、マーカー遺伝子の発現を定量PCRで調べたところ、想定するような分化状態にはなっておらず、さらに条件検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大学での研究縮小措置などのため、実験が思うように進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本来の申請年度を延長し、本年度も研究を継続する。本年度はneurosphereへの分化に加え、neural crestへの分化も試みる。iPS細胞のエピゲノム比較では神経分化における遺伝子の近くにエピゲノムの違いがあったので、これらの分化過程について、トランスクリプトームとエピゲノムのタイムコース解析を行う。また、骨格筋細胞への分化プロトコールを確立し、同じくトランスクリプトームとエピゲノムの比較をタイムコースを取りながら行う。
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Causes of Carryover |
大学の指針により研究従事者が実験を中断していた時期があり、当初の使用計画と異なった。本年度に分化誘導実験を行うための培地や試薬等に使用する。
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