2020 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトノロウイルスの感染モデルマウスの樹立を目指した宿主側タンパク質受容体の同定
Project/Area Number |
19K22532
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 慎太郎 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授(常勤) (80447333)
|
Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2021-03-31
|
Keywords | ヒトノロウイルス / 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)昨年度に引き続き、CRISPR/Cas9システムを用いたヒトノロウイルス受容体のスクリーニングを行うために、細胞変性効果を認めるウイルスロットの検索を行ったが、ウイルス濃度を100倍に上げたものでも細胞変性効果は認められなかった。 2)感染、増殖能を保ったまま増殖可能な腸管上皮細胞株樹立を目指し、SV40 Large T抗原の導入行った。安価な一般培養細胞用の培地で培養することは出来なかったが、分化誘導・維持培地で10回以上継代可能な株化に成功した。現在この細胞株のヒトノロウイルス増殖能を検討している。 3)昨年度同定した、ヒトノロウイルスの感染、増殖に関わる遺伝子の絞り込みを行い、5つの遺伝子を決定した。それぞれについて、ヒトノロウイルスの増殖を示さない上皮細胞にレンチウイルスベクターを用いて強制発現させた。現在これらの細胞のヒトノロウイルス増殖能を検討している。
|
Research Products
(4 results)