2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K22594
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 康二 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80235340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 孝俊 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (60317328)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | PETトレーサー / 精神神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
ここでは、まず、申請者らがCD133結合能により独自の受容体様タンパク質結合化合物ライブラリーからFCSを用いスクリーニングした複数のCD133高親和性化合物について、in vitro血液脳関門モデルの血管内皮細胞培養系を調製し、その血液脳関門透過性を評価した。次に、[11C]ポジトロン標識を施し、それをラット及びコモンマーモセットに注射投与した後にPETカメラで、脳内移行性や脳クリアランスなどの化合物分子特性を評価、解析した。また、それらPETトレーサー候補化合物の神経毒性を、行動学的解析、MRIと脳スライスでの形態学的解析、脳脊髄液解析などにより評価し、薬剤安全性を検討した。一方、ラットと霊長類での薬物動態の差異にも着目し、PETトレーサー濃度の至適化、長期投与の影響評価を実施した。 研究期間の後半では、次に、ラットとコモンマーモセットで母子分離や妊娠後期での母体へのpoly I:C投与による自閉症や統合失調症などの精神神経疾患病態モデルを作製した。ここではノベルティ試験やプレパルス抑制試験などの行動学的解析を行い、精神症状を定量的に評価した。また、併せて、MPTP(1-Mmethyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine)の腹腔反復投与によるラットとコモンマーモセットのパーキンソン病病態モデルを作製した。これら病態モデル動物に申請者らによる[11C]CD133 PETトレーサーを注射投与し、PETカメラを用い脳内NSC動態をin vivoで画像化した。そして、経時的な成体脳神経新生障害の推移を観察し、その精神神経疾患病態生理との連関を解析した。
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Research Products
(2 results)