2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of new treatment strategy for the palatal scar tissue using RLN2 carried by the target-orientated liposomes.
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19K22703
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森山 啓司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20262206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 卓也 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (50401360)
東堀 紀尚 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (50585221)
小林 起穂 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20596233)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | リラキシン / 口蓋裂 / 瘢痕組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
口蓋形成術後に生じる瘢痕組織は、生涯を通じて口蓋裂患者の顎顔面口腔領域の形態と機能に大きな影響を与える。現在口蓋瘢痕組織の根本的治療法はなく、克服すべき課題となっている。リラキシン (Relaxin, RLN)は主に周産期後期に子宮等より血中に分泌され、恥骨結合を弛緩させることが知られている。近年、RLNは強力なTGF-β-Smad2経路阻害作用を有することが明らかにされ、また抗線維化作用を持つことが明らかにされた。2023年度は、口蓋発生におけるヒストンメチル化酵素SETDB1の役割について検討した。神経堤細胞特異的Setb1欠失マウスを作成し、胎仔マウス口蓋における表現型解析、細胞増殖能について検討したところ、Setdb1は郊外の発生過程において細胞増直能およびPax9、Wnt5a、Fgf10の発現に影響を与えている可能性を見いだした。また、上皮特異的にSetb1を欠失させたマウスでは、口蓋上皮の異常のみならず、歯の発生過程にも深く関与する可能性を示した。
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Research Products
(14 results)