2019 Fiscal Year Research-status Report
がん免疫療法看護の質評価指標開発に向けた探索的研究
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19K22734
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 冨美子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (40297388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 彰 東北大学, 医学系研究科, 教授 (70361087)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | がん免疫療法看護 / がん患者 / 質評価 / 指標開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の質評価指標の作成は、Phase.1からPhase.3まで段階的に実施する。2019年度はPhase.1の 質評価指標原案の作成で、免疫チェックポイント阻害剤治療を受けている患者の苦悩や葛藤、医療の体験や具体的な看護実践を明らかにする目的で文献調査および面接調査を行い、がん免疫療法の看護の質評価指標原案の構成要素および項目の抽出を目標とした。 文献調査は国内外の先行研究が少なかったため、日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、日本肺癌学会、日本看護科学学会、日本がん看護学会の各学術集会で企画されたがん免疫療法に関するシンポジウム、セミナー等に参加し、情報を収集した。それらと並行して行った面接調査は、免疫チェックポイント阻害剤治療中および治療後の患者20名、免疫チェックポイント阻害剤治療およびケアに携わった経験がある医師・看護師・薬剤師各5名を対象に計画した。面接調査は東北大学大学院医学系研究科倫理委員会による承認(2019-1-726)を受け、2020年2月に開始した。2020年3月現在、患者5名、医師5名、看護師3名、薬剤師3名の調査が終了し、面接データを逐語録にし、解析中である。 以上の調査結果から看護師ががん免役療法を受ける患者および家族に行なう支援の構成要素は、「治療を選択・決定するために行う支援」「治療効果を最大限に発揮するために行う支援」「治療の安全性を確保するために行う支援」「irAEのセルフマネジメント能力を促進するために行う支援」「医療者とのパートナーシップを育むために行う支援」とした。目標対象数達成まで面接調査を継続し、質評価指標の構成要素と項目をさらに精選する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の質評価指標の作成は、Phase.1からPhase.3まで段階的に実施するように計画している。本年度実施したPhase.1の質評価指標の構成要素・項目の抽出は次年度の早い段階で終了し、 Phase.2の専門職者による質評価指標原案の内容妥当性を検討する質問紙調査につなげられると考えるからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、Phase.1の調査で抽出した質評価指標原案の内容妥当性を明らかにするPhase.2質問紙調査をがん免疫療法に携わる医師・看護師・薬剤師およびがん看護研究者を対象に行う。その調査結果を基に原案を加筆修正し、 Phase.3 がん看護スペシャリストによる質評価指標の内容妥当性および臨床的妥当性の検討につなげる。
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Causes of Carryover |
初年度に予定していた面接調査が終了しなかったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は、2020年度の助成金と合わせて面接調査と内容妥当性の調査、論文の公表に係る費用として使用する計画である。
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