2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of skin dressing for pressure ulcder prevention to show the tissue damage
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19K22744
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
峰松 健夫 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (00398752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
玉井 奈緒 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (80636788)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | 褥瘡 / ATP / DAMPs / スキンブロッティング / 反応性充血 / 紅斑 / 紫斑 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、スキンブロッティングを技術的基盤とし、外力による組織損傷を鋭敏かつ簡便・迅速に同定できる検査技術の開発を試みる。 組織損傷に鋭敏に反応するマーカー候補として組織損傷関連分子パターン(Damage-associated Molecular Patterns, DAMPs)に着目し、中でも化学発光により簡便・迅速に検出できるDNA,RNA、尿酸、ATPを選択した。 まず、それぞれに適したブロッティングメンブレンの選択を行ったところ、DNA、RNA、ATPはナイロンメンブレンで最も効率的に吸着されることが明らかになった。一方、尿酸はいずれのブロッティングメンブレンでも吸着効率が悪かった。 続いてマウスの背部皮膚を3つの条件で圧迫し(充血モデル、紅斑モデル、紫斑モデル)、組織損傷と各マーカー候補のスキンブロッティングによる検出強度の関連を検証したところ、いずれの条件でも圧迫前に比べて圧迫後でATPの検出強度が有意に高くなっていた。さらに、圧迫前後の増分比は圧迫強度の最も高い紫斑モデルで他の2モデルよりも有意に高くなっていた。以上の結果は、ATPのスキンブロッティング検査が圧迫による組織損傷を反映する可能性を示唆している。 最後に上記モデル動物の圧迫部皮膚を組織学的に解析し、ATPがDAMPsとして作用したときの下流因子であるインターロイキン1βの強発現を観察した。このことはスキンブロッティングで検出されたATPが組織損傷に伴いDAMPsとして細胞から放出されたことを示唆している。
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Research Products
(5 results)