2022 Fiscal Year Annual Research Report
DNA損傷に関わる年齢依存性発現分子の機能解析―法医学から老化医学への展開
Project/Area Number |
19K22754
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
飯田 礼子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40139788)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | ホスホジエステラーゼ / 細胞増殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、M-LP遺伝子を個体レベルおよび細胞レベルにおいて欠損させ、それぞれ正常個体や野生型細胞と比較検討しM-LPの機能を解明することを目指している。 今年度は、以前に作製したM-LP-KOマウスの心における遺伝子発現解析を実施し、以下のような成果を得た。
1. 年齢別に採取したマウス心より抽出したmRNAについてM-LP発現量の解析を実施したところ、生後10日ですでに一定量の発現が見られ、およそ1ヶ月で最大となった後減少していた。発現のピークが、腎臓や膵島と比較して若年側にシフトしていたことから、M-LPが心特有の機能を持つことが示唆された。
2.野生型およびKOマウスの心よりそれぞれ抽出したmRNAを用いて、心筋細胞増殖やcAMP/PKAシグナル伝達経路などに関わる遺伝子の発現を解析したところ、Wnt経路やMAPK経路に関連する遺伝子において発現変化が認められた。
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