2020 Fiscal Year Research-status Report
都市部におけるデング熱リスクマッピングとワクチン戦略の構築:ベトナムコホート
Project/Area Number |
19K22765
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
鈴木 基 国立感染症研究所, 感染症疫学センター, センター長 (60444874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 レイミント 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90432963)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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Keywords | デング熱 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年にわが国は約70年ぶりとなる国内でのデング熱アウトブレイクを経験した。国内には媒介蚊であるヒトスジシマカが生息しているため、インバウンドの増加に伴い輸入症例が増えることで、今後も国内感染事例が発生する可能性は十分にある。本研究は東京オリンピック・パラリンピックに備えて、①都市部における人口学的、環境学的なデング熱リスク因子を特定し、②デング熱リスクマップを作製することで、③アウトブレイク時に行うデングワクチン接種戦略の方法論を確立することを目的としている。 なお本研究では、デング熱高蔓延地域であるベトナム中南部のニャチャン市で、対象コホートを複数設定しデング熱症例のデータを収集する計画であった。しかし2020年1月からの新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い、海外渡航が困難な状況となった。また検疫の強化により輸入症例の数が激減した。このことから研究計画を見直し、国内において海外からの輸入症例の発生リスクを定量的に評価すること、国内発生症例の早期探知アルゴリズムを構築することを主眼とすることにした。 2019年には国内発生症例、およびそれが疑われる症例が報告された。沖縄県から輸入例であるのか国内感染であるかの判定に苦慮する症例が報告された。また東京都では関西方面に修学旅行に行った中学生がデング熱と診断された。このように国内感染が十分にありあえる中で感染地域を判定することが困難である事例は今後も発生する可能性はある。そのような事例の発生に際して判定の一助とすることを目的として、過去に国内で報告された輸入症例の帰国日から発症日までの期間に関するデータを収集し、潜伏期間の推定を行った。また2015年以降の輸入症例について滞在国別に探知リスクを定量化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行によりベトナムへの渡航が困難であり、再開のめども立たないため、過去の国内輸入症例のデータ収集と分析を中心にデザインを組みなおした。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の流行拡大によりベトナムでの研究再開が困難な状況となり、現地スタッフの雇用ができなくなったため。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行拡大によりベトナムでの研究再開が困難な状況となり、現地スタッフの雇用ができなくなったため。
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