2022 Fiscal Year Research-status Report
剖検用光干渉断層法開発によるoptic autopsyの構築
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19K22776
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
田中 篤 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50458072)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2024-03-31
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Keywords | 病理 / 冠動脈 / 急性冠症候群 / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
剖検例の低侵襲光学的剖検により得られた新知見より着想をえて、来院時血糖値が心筋梗塞の梗塞心筋量を増加させること、石灰化結節病変におけるステント植え込み後血管反応が違うこと、またno reflow現象が、冠動脈プラーク内のコレステロール結晶による末梢塞栓が関連していることを英文誌にfull paperとして報告した。 特にno-reflowとコレステロール結晶の末梢塞栓の関連についての研究は、従来の病理手法では解明し得なかった知見である。低侵襲剖検により、生体のあった姿により近い状態で冠動脈プラークや心筋病理を観察しえるため、従来であれば病理スライド作成時に消滅していたコレステロール結晶を観察できたため、no-reflowとの関連性について明らかとなった。 no-reflow現象は、一度おきると予後不良のため、その予防や治療は非常に重要であるが、今回の知見を元に、新たな予測方法や治療法の開発につながると期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍における、精密光学機器の販売ネットワークの崩壊及び、ロシアーウクライナ戦争によるレーザー機器販売規制強化、輸出規制により、適切なスペックのレーザー光発生装置の購入が難しいため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在使用している、レーザー光発信装置を改変し、作成機器に取り付けることが必要になってくる可能性が大である。その場合、解像度が低下することは避けられないため、プローベをより対象物に近く持っていくための手法の開発が必要となってくる。
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Causes of Carryover |
高出力レーザー光発信装置の購入が出来ていないため。
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